〜ヲ大会の舞〜
今日は4月1日。春の暖かな日差しが差し込んで…
なかった。今はまだ日は上がっていない。
『おかん!ちょっと行ってくるわ!』
朝から、爽やかな声が聞こえた。
翡翠誠は、母の返事を待たずしてドアを開け外に行った。今日から高校生になるんでランニングとあることをしようと、近所の公園に走っているのである。
『寒いっ!やはり朝は寒いなぁ』
まだかすかに出る白い息を尻目に、前に前に進んでいた。
公園についた。当然誰もいない。
『さて。始める……』
『何してんのよ‼︎』
『うひゃぁっ!』
身体がビクッとしつつ振り向くと、見覚えのある少女がいた。
『千里じゃないか……』
『おっは〜!』
この女は僕の幼馴染の島崎 千里
僕の行く高校には、同学年の友達がいない。
何故なら、全然違うところに行ったから。
しかし何故か、この千里だけは同じ高校に行ったのである。
『何しとんの?』
『いや〜、ランニングを……』
『あっ、わかった。寒い温度の中で何も着ずに
寒さと羞恥心で興奮しに来たんでしょ!』
『俺は、Mか!』
『違う違う!ドMだよ』
『ウルセェ〜‼︎』
『Mで思い出したけど、マク○ナルド行かない?』
『少し黙れ!』
僕は、ロッテ○リア派です。
『くそ〜朝から疲れた!』
『ヘヘッん!』
『褒めとらんから!』
このように、中々よくわからない性格なのだ。
『ところで、誠は何してんの?』
千里は、誠の顔を覗き込んだ。
『ああー、ランニングと……これだ』
誠は、棒を取り出した。
『何これ?』
誠は、スマホを取り出し、千里に渡した。
『コレで、撮ってくれ』
『何を?』
『俺の舞だよ』
朝の眩しい日差しが上がって来ました。




