【ひとくち物語】最後の一枚。のち落書き
病気の娘 「あの葉っぱが、最後の一枚が落ちてしまったら、きっと私は死んでしまうのだわ」
父 「心配はいらないよ」
その夜
父 「よしよし。我ながら良い出来だ。絵に描いた葉なら、風にさらされて落ちる心配はないからな。そりに明日は晴天だし」
翌日
父 「さあご覧。葉っぱは落ちてないよ」
病気の娘 「まあ、本当だわ。これなら私も元気に……」
使用人 「あ! 誰だ壁に落書きしたのは! 掃除する方の身にもなれってんだ」
ゴシゴシ。
使用人 「よ~し。きれいになったな。良いことした後は気分が晴れるな~」
病気の娘 「(ポックリ)」←絶命
父 「あの使用人を解雇にしろーー!! いや八つ裂きにしてしまえーー!!」