きっくん②
※私の記憶を辿って書く。なるべく思い出すよう努力はする
私はさっきゅんから届いたメールを見て、驚いた。
『今日の終業式に転校生が来た。』
内容は20字以内で要点と伝えたい事が良く分かる素晴らしい内容である。
しかし、このメールは私の眠っている頭を起こすに等しい衝撃を与えた。
故に起きた。
『今日終業式だったのか』
内容のとおり、私の頭は昨日の夜11時から今日の午後3時まで目を機能させてくれる事はなかった。
数秒もしない内に返信が来た。
『何故来なかった。20字以内で要点と理由をまとめて簡潔に答えよ』
下手すれば入試レベルにまで達する難易度の課題だろう。
私は解答した。
『起きれなかった』
なんと簡潔で完璧な解答だろう。
自分で鳥肌が立つ。
・・・・・・いささかそんな事はどうでも良い。
しかし、転校生がこの学校に来るとは珍しい。
何故この学校へ来るのか。
私だったら絶対拒否するだろう。
何故私がこんなにもこの学校のことを批判するかと言うと、それはただ単に八つ当たりである。読者諸君にはもどかしいかもしれないが、近々説明するので我慢していて欲しい。
そんなことを思っていると、さっきゅんから返信が来た。
「お前の家のインターホンを押して2時間も待っていた俺を『起きれなかった』の一言で済ますとはさすがきっくんだ」