イジメ?
『もう帰らせてくれ』といわんばかりのクラスの皆のダルそうな自己紹介も終わり(俺のために)、とうとう俺の席指定がやってきた。
「じゃぁ、さっきゅんの隣に座って。きっくんは多分休みだから彼女の席空いてるはず」
そういって先生が指を指した先には、二つの席の右席が空いており、隣には女子が座っていた。
『さっきゅん』・・・・・可哀想なあだ名だ・・・・・
しかも隣は『きっくん』とか言う男子らしい。
・・・・・・虐められているのだろうか
「はい、じゃぁ座ってね。」
「あ、はい」
言われるがままにそこの席へ向かうと、その女子は馬糞でも見るかのような目でこちらを見ていた。
嫌われたのだろうか。
「はい、座ってね」
「あ、はい」
デジャヴとはこのことである。
「いいな・・・・・さっきゅんのとなりだぜ」
「きっくんに見せてやりてぇなー」
などと男子が小言を言うのがあちこちで聞こえる。
それもそうだ。
このさっきゅんという少女があまりにも美少女過ぎるのだ。
もはや三次元と言うより二次元に近い美貌を持っている。
彼女の隣に座ると彼女はガタガタ震えていたため、俺は心に壮絶な大ダメージを受けながら先生の話を聞いた。
「まぁ、君たちも今日で中学三年生,受験生だ!」
「が、その前に、、、、、」
「彼のあだ名を決めようか!」
教室で拍手が起こる。
・・・・・・まさか、俺のあだ名?