Episode10 救出
リトは探索した救出対象のいる牢、それは管理室だった。管理室の扉を不用心にも開けると倒れている5人の半グレと1人の少女――救出対象が立っていた。
「助けに来ていただきありがとうございます、貴方は...支配者様ですか。少し油断してちょっと傷ができてしまいましたが問題はありません」
リトが傷を確認するとアキレス腱に深くはないもののあり、後遺症が残る可能性が有りそうだった。
( 少女は1人で5人を鎮圧したらしいし、お転婆にも程があるだろ)
「戦うなら足を切られんな。走れなくなるぞ」
「それは......少し油断してしまって...」
「死なれて困るのは冒険者なんだ。次はできる限り戦うな」
「...はい」
リトは腐れ言とを言いながら傷が残らない様に治療した。
「面倒だ。一分で地上に上がるから背中に乗れ」
「支配者様なら安心です」
少女は背中を強く掴む。
(意外と力あるな...)
「結構速度出すからな。気合入れとけ」
「はい!」
快活な返事を聞いたリトは地を蹴り上げ天井を吹き飛ばし、地上に突き進む。瓦礫は普通なら気づく事すら出来ない程薄い水の膜によって消滅し、空気抵抗も存在せず、土塊は飛んで来る事すらなかった。
地上に上がると"未来の道しるべ"のリーダーのセナがいた。
「貴方は...暗黒の支配者ですか。何故此処に、来れないと聞いていましたが...」
「この街で秘匿依頼を受たんですよ...さっき丁度終わった所でギルドマスターに緊急依頼を投げられたので見守っていたんですが失敗してたので依頼完遂して来たって感じです」
「なるほどね...この度は...」
「貴方方に非は無いですから気にしないで下さい」
「なら1つだけ。Sランクなのに私に敬語なんて不要よ」
「それならお言葉に甘えて。ただ、強さで変えるのは嫌いってだけだな。後、俺が関与した話は内密に。この街にいることは広めたくない。後でニナとシロナにも釘刺して貰えないか?」
「いいよ。気になることは聞かなかったことにするよ」
「後は頼んでも?俺は後始末をして来る」
「任せて。リーダーとしてそれくらいはさせて」
少女を受け渡してさっき作った穴を埋めながら落下して行った。
めんd、ゴホンゴホン、久しぶりの投稿ですな。私を助けると思って評価をしてもらいたい。垢無くてもコメント(感想)は送れる設定だから、本当に。因みに諸事情が重なったので何時も通りの残念な更新速度となると思われる。
不定期投稿になりますがよろしくお願いします。
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考察以外は気付き次第返答させて頂きます。
世界観について全て描写出来ないと思うので世界観についての質問などは順番にあとがきにて説明させて頂きます。