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星達の時間  作者: カノン
6/6

今更すぎる気付き

 さて、神様への天罰は後にして……


 彼女は悪魔をしまい、またもや開き直った。相変わらずである。

 そして、同じ状況に陥った人間、誰もが思うであろうごもっともな疑問を挙げた。


「鍵、何処に入れるん?」


 そう、鍵穴がないの。

 私、結構探したんだよ?

 あの声も聞こえないし……私、とぉっても困ってるんですけどー?


…………………………


 うーむ……何か制限が掛かってるのかもね。それとも天罰が欲しいのかな……?


…………………………


 うん、諦めよ。


「まぁ、分かんないものはしょうがない。焦ることでもないし、まずはご飯でも探してみますか」


 気づいた頃には、もう太陽が空高く上っていた。そろそろお昼時である。




                      ***




 私はお腹が空いたので、お昼ご飯を探すことにした。

 一旦池から上がり、鍵を首から下げ、両手が空くようにした。……いっぱい持てるように。


「では、出っぱっ……んぶっ!!」


 足を踏み出したところまでは良いものの、木の根に躓き、転んだ。なんで?



「イタタタ……あぁ、この歳になって顔面ストライクとは……」

 

 この世界に飛ばされてからというもの、身体を思うように動かせない。

 なんだか自分の体じゃないような?…………あ、

 私はふと気になり、池を覗き込んだ。

 そこに映っていたのは、サラサラの、毛先に深い青のグラデーションのかかった水色の髪に、宇宙のような不思議な色の瞳の少女。

 それが意味することは……


「私も転生しちゃった……?」




 


 

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