悪魔な少女
よし。どうしよう!
開き直ってみたものの、ヒント少なすぎでしょ!!もっとまともなヒント、プリーッズ!!
―――――カギ、ヒント……
「天の声キターッ!!」
……ふぅ、興奮しすぎたようです。ん?ちょい待って
「君まだいたんじゃん」
…………………………
黙るんかい!!
何?本気で助けて欲しいって思ったときしか出てこないとか、そういう系?それとも好きなだけ話せるわけじゃないとか?
マージか……困るんですけどー?
…………………………
誰か答えてよ〜
まぁ、心の中が相手に伝わったら……この先はやめよう。世界が終わる。
「鍵、ねぇ……。探すだけ探してみますか」
***
結論だけ言うよ?
あった。鍵あった。ホント、マジ。嘘じゃない。
何処にあったかって……?聞きたい?そうか、ならば教えてやろう。それは……
池の中だっ!!!!
……なんか、威厳ゼロだね。とぉっっっっっっても、単純で簡単だったね。
でもね、私の苦労はこんなもんじゃないんだよ。
最初ってさ、全く何処か分かんないじゃん?でさ、『見つけて』なんて言うからさ、隠してあるとか、見つけにくいところにあるとか、そんな状況を想像するわけよ。
……理解した?今回は偶々池に落ちたから良かったものの、そうじゃなかったらどうよ。私、今でもこのひっろい森で、手掛かりなしに彷徨ってたってことでしょ?
「あぁ、神よ、存在するなら出てきなさい。この場で今すぐシバいてあげる」
私は、照りつける太陽に向かって、信仰なんぞ全くこもってない言葉を告げる。ただし、返事は無い。
……あぁ、シバくじゃ緩いな。責任、ちゃんと取って貰わなくちゃ……そうだなぁ、耐えきれない程の恐怖も一緒に。じゃないと、私と六花が報われない。
悪魔の如く、少女は笑う。……仇は討つとばかりに……




