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星達の時間  作者: カノン
3/6

異世界

――――――ああ、ねむい……


ここはあったかい……


このままゆっくり寝てたい……


あれは何だったんだろう……


ここはどこ?


六花は?……


六花……


私は――――――


 そこで意識が覚醒した。私はバッと起き上がると周囲を見渡した。


「ふぁ?」


 そこは綺麗な森だった。

 神秘的な雰囲気に満ちていて、精霊が住んでいそう……。

 って!


「ここ、何処……!?……あれ?目線が低い……?まぁ、それはいいとして、そういえば六花は?!っ!うわっ!?」


 ビターン!


 樹の根につまずいた。イタイィ……あと少し場所がずれてたら、私はすってんころりん水の中だ。そして岩に頭をぶつけ、チーン……。


 …………うん?岩?


 私は思わず振り向く。 

 勘違いだと思っいたかったが、神様はそんなに優しくない。

 岩だと思っていたものは、水晶だった。

 orz……先が思いやられるぜ。

 なによ、池のド真ん中に堂々と佇んでいるコレは……。

 


 ―――――シテ


 ん?今なんか……


 ―――――ダシ、テ……


 やっぱりなんか聞こえる……。何処かに閉じ込められてるのかな……?

 私はキョロキョロ周りを見渡した。でも、誰もいない。


 ―――――ダシテ……タス、ケテ……!


「っ!?」


 今度ははっきり聞こえた。水晶からだ。

 私はもう一度、よく水晶を見てみた。

 すると、水晶に、女の子が浮かび上がった。気づかなかったのが不思議なくらいに、ちゃんとそこにいた。

 ちょっとピンクがかった栗色の髪に、ちょー整った顔。年齢は5歳ぐらいかなぁ。

 え?でもこの外見、なんか見覚えあるような……?えーっと、確か……


「エントーラ……」


 そう、そうだ。水晶の女の子はエントーラにそっくりなんだ……。中身は六花……なはず。

 ……ん?ってことは……?


「……ここ、異世界……?」



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