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座敷わらし  作者: たきざわかすみ
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転勤先5年間の不思議な話

座敷わらし

「アパートのこと」第5話


神奈川↔️東北、川名さんとのメールを交わすある日

川名さんの

「あのアパートで奇妙なこと起こりませんでした?」

から怒涛のやり取りが始まった。

そして、何故出産の里帰りが2ヶ月に及んだのかを知ることに。


あのアパートの1Fと2Fの間取りは同じだ。

彼女は、あの奥の部屋は

越して来た時から嫌な雰囲気で滅多に入らなかったという。

義理の親が泊まりに来た時に、仕方なくその奥の部屋に寝たところ

彼女は体調を崩し、咳が止まらなくなったと言う。

私は入院までしたことを話すと「入院して良かった。私は実家へ避難したから、回復した。あのままだったら、命を取られてたかも。」と。

いったい、どうゆうことか?

彼女が実家で療養していた頃、私は入院するほどの咳に苦しんでいた。

川名さんが母親に「『あの奥の部屋』が鬼門だと思う。」と言ったら、

母親の知り合いの祈祷師をアパートに呼び、見てもらったと言うのだ。


祈祷師の話は

「このアパートは、以前入院ができる病院で盲腸位の手術もやっていた。看護婦の1人がとても厳しくて子供患者はみな怖がって、

その時の子供があなた達二人に懸命に助けを求めてる。」「二人?」「そう、現在この家には二人の医療従事者が住んでいる。」

川名さんはすぐ夫のことだと思ったという。

ご主人は同じ病院の事務員だという。

でも、ご主人は霊感とは無縁の人らしい。

だから、私がお別れの挨拶に行った時に私がナースと知って驚いたのだ。

私は住居探しをした時に

不動産屋から「このアパート、以前は病院だったみたいで1Fはクリニック、2Fは先生の住居だったそうです。」と説明されていた。

普通、病院と聞けば避けるのだろうが、

私は、全然構わず見学3軒目で決めてしまい

不動産屋が「まだまだ押さえてありますから、全部ご覧になってから持ち帰ってのお返事でいいんですよ。」と焦るほど。

「他は見なくてもいいです」と即決。

夫は「お前がいいなら。」と他を見学しようとしなかった。

後になって、私は「あのアパートに呼ばれた。」と語っている。

逆に、川名さんは「病院だと知ってたら止めていた。」と言う。


祈祷師は「ここで亡くなった霊はいない。」と

じゃあ、何?


つづく

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