38 護衛1日目の夜
評価・ブックマーク・感想、いつもありがとうございます!
今回もいちゃいちゃしてます!
いろいろあったキャラバン護衛の1日目が無事に終わった。
日暮れ前に途中の街にたどり着いたので、今日はここで宿を取ることになり、俺たちは昨日と同様に一緒の部屋を取って休んでいる。宿屋代はありがたいことに依頼主持ちだ。
「なんか、何もしないってのも退屈ねー。こんなんでお金もらっていいのかしら」
エリスの言うとおり、今日はモンスターも野盗も出ず、平和なものだった。
唯一の騒動と言えば、ワルドが俺たちの馬車にやってきたことくらいか。
「まだ1日目だよ、エリス。もう少し進んでからが俺たち護衛の本格的な出番だよ」
「んー、それはわかってるんだけどね。何だか悪い気がして」
俺の言葉に、エリスはそう返す。真面目なエリスらしいセリフだ。
ワルドが俺たちの馬車までやってきた時に言っていたことは――今日はまだ1日目だからモンスターは出てこないだろうという予測は正論だ。
アザーストはノクロスの首都だ。
その周辺では騎士団の巡回は特に念入りにされている。
ゴブリンジェネラルのような突然変異でもない限りは、このあたりに街道まで出てくるモンスターはいない。
それに、野盗だってわざわざ騎士団が巡回しているそばで悪事を働きはしないだろう。
故に、こうした護衛の依頼では1日目は比較的安全だと言われていた。
もちろん、最後までモンスターや野盗に遭遇せずに目的地に着くことだってある。
冒険者を護衛に雇うのは保険という意味合いが大きく、それも依頼者側は承知の上で依頼しているんだ。
モンスターや野盗が出てこないならそれに越したことはない。
エリスの言うように何もせずに報酬をもらうのは心苦しいが、キャラバンの側からすれば危険な目に合わないほうが精神的にもよろしいだろう。
「もしモンスターや野盗が出てきたら俺たちの出番だから、その時に精いっぱい頑張れば大丈夫だよ」
「そうね……うん、ユーリの言う通りだわ」
エリスは納得したようにうなずいた。
「向こうのパーティーは弱すぎて不安だし、アタシたちが頑張らないとね!」
「弱すぎって……」
俺たちと比べたらそりゃあね。
いちおうレベル6って言ってたし、このあたりで出てくるモンスター相手なら遅れを取ることはないレベルだと思うけど。
ただ、ここから先、今までのスライムやゴブリンよりも強いモンスター……オークが現れるようになる。
レベル6でもオーク単体相手なら勝てるかもしれないけど、それが何体も相手になるとちょっとわからない。
この世界は現実で、ゲームではない。
レベルだけで決まるものではないんだ。
油断したらレベル6でもモンスターにやられてしまうかもしれない。
逆に、レベルが低くても戦い方次第では強力なモンスターを倒せる。
彼らがどちらなのかはわからない。
だけど、万が一、【猛き虎】が前者だった場合はエリスの言う通り俺たちが頑張らないと。
ちなみに、マリー様の今のレベルは9だ。
この間のゴブリンジェネラルとの戦いというかその後の聖剣技によるゴブリン一掃の経験値がごっそり入ったおかげだ。
順調にマリー様も強くなっている。
このパーティーで攻撃魔法の練度が高いのはマリー様だけだからな。頼もしい限りだ。
「ねぇねぇ、ところでユーリぃ」
「何? テッサ姉」
「そろそろお風呂行こうよぉ。朝の約束……ちゃんと覚えてるわよね?」
「朝の約束……あっ!」
洗いっこをしようという約束をしていたのだった。
「お姉ちゃん、ユーリと体を洗いっこができるって楽しみにしてたんだよ」
そう言ってテッサ姉は俺の正面から抱き着いてきた。
すると、彼女の胸の大きな膨らみがむぎゅうっと形を変える。
洗いっこ……というと、この胸を俺が洗うのか?
それにお風呂でってことは互いに裸だよな?
泡だらけのテッサ姉の裸体を俺が洗っているところを想像して、俺は思わず息をのんだ。
「ちょっとユーリ~。アタシたちのことも忘れるんじゃないわよ」
そう言って後ろから抱き着いてきたのはエリスだ。
のしかかってくるような体勢だから、背中にエリスの胸が当たっている。
3人の中で一番小さいが、申し分ないやわらかさを持つ美乳の感触で背中が幸せな気分になる。
「ユーリ様……この宿には大浴場があるらしいですわ」
マリー様は俺の左側から、つつつと近づいてくる。
そしてついには俺の左腕をその深い谷間に埋めてしまった。
この2人とも洗いっこをする……んだよな?
長身でスラっと引き締まった体のエリス。
そして、3人の中で最も背が低いけど、出るところはしっかり出ているマリー様。
昨日、存分に愛しあった2人の裸体を思い浮かべると、自然と胸の鼓動が早くなる。
「それでね、今日はこの宿屋さん、女性のお客さんは私たちだけなんだって」
「へ、へぇ……そうなんだ」
三方から押し付けられるおっぱいの感触に翻弄され、俺はテッサ姉の言葉にそう返すしかできない。
「わたくしたちしか入る人がいないのですし……」
「貸し切りみたいなもんだし、ユーリも女湯に入って洗いっこする?」
普段だったら、それでも他の人が来るかもしれないからと断っていただろう。
だけど、三者三様のやわらかさに包まれて頭がいっぱいになっていた俺の選択は――
* * *
「なんだかユーリの前で脱ぐの、恥ずかしいね」
「あんまりジロジロ見ないでよ……」
「ユーリ様、目が怖いですわ」
俺の目の前で、テッサ姉たちが服を脱いでいる。
ここは宿屋の大浴場の更衣室。
俺は3人の誘惑に抗えず、誘われるままに女湯に来てしまっていた。
そして今まさに、3人はお風呂に入るために服を脱いでいるところだった。
しゅる……と衣擦れの音がして、3人が来ている服を脱ぐ。
すると、下着に包まれた体が露わになった。
テッサ姉はところどころにリボンがついている可愛らしいピンクの下着をつけていた。
エリスは装飾はほとんどないシンプルな白い下着で、下はいつかの時と同じようにTバック。
マリー様の下着はレース地の黒いものだ。めちゃくちゃエロい。
「すごく綺麗だ……」
思わず俺の口からは感嘆とともにそんな言葉が出ていた。
3人の下着姿を見るのはこれが初めてではない。
3人に告白をして受け入れてもらった日の朝にも一度見ている。
だが、その時はこんな風にじっくり見れなかった。
こうしてじっくりと見て、改めて3人の美しさに見とれてしまう。
「もう……そんなにお姉ちゃんたちの下着姿、好きなの?」
困ったように、だけど嬉しそうに微笑んだテッサ姉がブラのホックを外した。
すると、下着で押さえつけられていた胸が解放され、大きく揺れる。
「そんなに見られると脱ぎにくいんだけど……」
そんなことを言いながらもエリスはすでにブラを外してパンツを脱ごうとしている。
片足を上げてパンツを抜き取る仕草が色っぽい。
「わたくしのことも見てほしいですわ」
言われてマリー様のほうを見ると、ちょうどブラを外したところで、何もつけていない彼女の大きな乳房が俺の目に飛び込んでくる。
ぷるぷると震えて見るからにやわらかそうだ。
……やばい。
俺はすでに前かがみになっている。
果たしてこれからの3人との洗いっこを無事に終わらせることができるのか。
「さ、準備できたよ、ユーリ」
「浴場に行きましょ」
「ユーリ様の体を洗って差し上げますわ。わたくしたちの……体で」
いや無理でしょ。
俺は3人に連れられながら、この後のめくるめく官能に思いを馳せるのだった。
大丈夫かな……まだノクターン送りにされないですよね?(ビクビク
こ、行為はしていませんし……!
でも描写が薄い気も……むむむ。難しいです。
よかったら、感想で「ヒロインたちの下着姿えっち!」などとコメントしていただいたり、
この下の★をぽちっと押して評価していただけると嬉しいです!
次回は3日後(8/28)の午前7時に更新予定です!




