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傷つきたいの

作者: ゆめうつら

ああ傷つきたいわ

心がぐちゃぐちゃになったのなら


涙が止めどなくあふれでて

まるで愛液のようね


胸が張り裂けそうな痛みが欲しい

痛みだけが生きているって実感をくれる気がして

対のものにもしてくれそうで素敵だなあ


規則正しく日々を綴っていく

毎日毎日代わり映えのない日々よ


静かな静かな生活

静かすぎて生きているといえるのだろうか


愛する人が欲しい

愛する人に傷つけられたのならば


だけれど優しい人を好きになるから

それは叶わないか

だって優しい人が私を傷つけるはずがないものね


静かでシャイな人が好きだ

だから1ヶ月もすると嫌いになってしまう


人間はなぜずっと恥じらいを保ち続けられないのか

悲しいなあ


私好奇心で生きている

どんな時にどういう行動をするのか

どんな時にどういう顔をするのか


一回見たら飽きてしまう

とても悲しいなあ


だからなんにも続かない

1ヶ月以上好きが継続しないのだから

そもそも愛する人などできるはずもなくて


なんにも執着しないのだから

傷つく筈がない

傷つくって大切なものを失うから起きるのだもの


大切なものがない私

だって生きているのだから

いつかは死ぬでしょう

死ぬのに執着なんかできないよ

相手が死ぬからではなくて


私が死ぬのだから


死ぬ私が物にすら執着できる筈がない

失うと知っているのだから


私の容れ物

後50年は維持できるだろう生命を

長いなあ


22年間でもう充分だ


目標ができる

それに向かって努力する

達成する

すごく嬉しいなあ

それが継続する

当たり前になる

なにもしてない気がしてくる

辛くなる

また新しいものを求める


の繰り返しでしょう?


大切なものをつくったとして

それが色褪せていくことを知っているのだから

全てが無駄に思えるよ


だけれど死ぬほどではないなあ

死ぬって痛みが伴うもの

物理的な痛みは大嫌い

動物としての生存本能が、容れものが痛みを拒否するんだもの

あかいろは好きだけれど


だから最小限で今日も存在している

時間さえなかったら大切なものが大切なままなのに

時間が全てを持ってきて

全てを遠ざけてしまうから


ああ傷つきたいなあ

心がぐちゃぐちゃになったのなら

精神が傷つけられ立ち直れないほどの痛みを与えられたのなら

物理的な痛みなんて何にも感じないだろうになあ


傷つきたいな





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