第9話:小撃の事実は変わらない。
なんとなく小説の名前変えてみました。
旧:ひまつぶし
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新:暇つぶしにドラゴン狩ってきます
異世界に来た、俺氏こと四月一日秀ことフール。
名前も年齢も、はたまた性別も変わったけども、異世界を結構楽しんでおります。
周りの景色は初めて見るものばかり。
馬車とか。一面の草原とか。地平線とか。
液晶越しにしか見た事無い。
見ていて面白い。
これからに期待が膨らむ。
爺さんを神さんと呼んでやってもいい。
自滅で逝ったのを、さほど見返りも無く転生させてくれた訳だし。
それがこんな良い所ときた。
日本だったら北海道か外国行かないと…
「…」
てかさっきから一切喋らないんですが、隣の彼女。
場の空気ががが。
………こっちから行くか。
「え~と、うん、なんか喋らn
「キミって、何処から来たの?」
「………え?」
おおう急に喋った。
「だってさ、気になるじゃん。君みたいな子が、一人でこんな所に居たら、ね?」
「……?」
………うん?どう言う事だ?
確か《この(ryこと集》には『19歳』と書いてあったはず…
………はッ!?
まさか、この世界では『19歳』はまだ子供なのか!?
平均年齢幾つだよオイ。
「この辺は、子供一人では危ない所だし。
誰か一緒に来てたけどはぐれちゃった、とか?」
「いや、元々一人だけど?」
何故にそんな事を聞く?
「え?そうなの?」
「………なに?」
「…えっと、じゃあ、盗賊倒したのって君なの?」
そりゃあ、
「勿論。」
「えぇーッ!?」
あー驚かれるんだ。
やっぱり子供だと思われてる、と。
「一応、私19歳なんだけど………」
「へーそうなn
……
……
……え?
…なんてった? いまなんてった?」
「私19。」
「………そう………なの?」
あ、やっぱり『19歳』に見られてないのか。
「え……でも……
……
あ、ドワーフ族だったりする?」
「生粋(?)の人族です。」
「ですよねー。」
突然ドワーフが居ると言う事が発覚。
その為に『人族』って書いてあったのか。納得。
「19歳にしては小さ過ぎない?」
「…やっぱりそうなの?」
「う、うん………」
やっぱりか………
「て言うかそんなに小さいの?」
「えーと、何て言うか………
顔もあわせて、12歳位に見える。」
おおう………
「本当に?」
「(こくっ」
神め…………(憤怒。
感謝は取り消しだ、あの野郎。
俺は今、激おこぷんぷんだ。
……
…何か可愛くなってるな。
まあいいや。気にしない。
「って言うかさ。
鏡………見たら、分かるんじゃない?普通。」
あ………
「鏡は…持ってない。」
まぁ所持品自体が存在してませんが。
「まあ、鏡、結構高いしね………」
「今持ってる?」
「ないない。」
やっぱり無いか。
「自分の顔、一回見てみたいんだけどなぁ。」
「…… …え? ………無いの? 顔って、毎日くらいで見ない?」
「見た事無いね。」
まぁ、普通はそうですよねー
でも、この世界一日目だから今日中に見れればセフセフ。
「初めて見た、そんな人。
鏡無くても普通、水瓶とか……
……
って言うか、どうやったら自分の顔を見ずに暮らせるんだろう…?
う~ん?」
そんな事言われましてもね。
どうしようもない事もあるんです。
前の俺だとしても
『自分の顔を見た事が無い。
…………は?(威圧。
何ですか。産まれてこの方ずっと何処かに閉じ込められてたとでも?
馬鹿かお前。』
と言いたくなる。
まぁ言いませんが。
というか面と向かって何て言えないだけ。
そしてモヤモヤだけが残る。
にしても何で何処から来たとか聞くかなぁ。
返答しにくいじゃないか。
本でよくある奴は無理があるし。
『あっ俺、山に篭って修行してたんだわー』
山篭り出来るなら十分強いと思うよ。
もっと上を目指そうよ。
『私、遠くの島から来たんですー』
どんな名前の島なんですか?
ほう、ニッポンとな? 興味深い。
今度連れてって貰えませんかね?
『辺境の地から。』
徒歩ですか? 凄いですね。
かと言って本当の事を言う訳にもいかないし。
『あ、私さっき異世界から来たんです。』
……えっ大丈夫この子?(ボソッ
うっわww草不可避wwww
妄想乙。
おっおう(厨二病か…。
………下三つは無いか。
ここ異世界だからね。
『草』とか『乙』とか『厨二』は有り得ない。
まぁそんな事は如何でも良いけど。
「ところでさ、君の名前って何?」
「え?あ、うん、ごめんね。変な話しちゃって。
普通自己紹介が先だよね。
出身が何処だとかは後だよね、やっぱり。」
出身の事は話さなくて良い様に話題を逸らす事にする。
ミスった気がするのは気のせいでしょう。
きっと。
多分。
恐らく。
\(^o^)/
(2014;4/21改稿)