第70話:竜属性に竜属性が効くのは何故なのか。
9/23(水)予約投稿済。(前書き後書きのコメントは後付け。)
勇者の方投稿遅れてるけど先の展開を如何しようか思い付かないんだからしょうがない。
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最初は中々の勾配だった山道も登るに連れて落ち着いてきて、現在は緩やかに登ったり降りたりを繰り返していた。
今通っている道は山と山の間、つまり谷間の小さな川の隣を通っている。
周りを見ると木が生えていない、岩の露出した山肌が上へ上へ延びている。
空が晴れていて且つ空気が澄んでいるので山々の輪郭をはっきりと見る事ができる。
「うーん、いい天気だ。」
山の天気は変わりやすいと言うし油断はできないけど、今晴天なら良いか。
今日は私が御者をする。
高高度なので少し寒くなってきているが其処は前々から把握済み、しっかり全員分上着を持ってきている。
最終目的地は寒冷地帯だからどうせ持ってくる事にはなってたんだけども。
【アイテムボックス】あれば嵩張らないし、必要そうな物は全て持ってきているのだ。
思い付いたのだけだからまた入用になったら現地で買うけど。
一応何か危険生物が襲ってきたりしないか警戒していたけど特に何もなく一つ目の山小屋に着いた。
まだ日が沈みきっては居らず、進もうと思えば行けない事もないが、危ないので却下。
早めに夕食を取って寝よう。
翌朝。
山小屋だから拙い寝具だったけど、皆ちゃんと寝る事ができた。
フィアちゃんの寝起きが悪いのは何処でも一緒。馬車に誘導して乗せ、出発。
朝御飯はパンだ、時間に余裕が無いから仕方ない。
二つ目の山小屋までの距離がギリギリだとかではなく、問題はモンスターなどの襲撃だ。
この辺りは高山地帯越えで最も敵と遭遇しやすいエリアなのだ。
簡単に図解すると、
『サイラント』
↓まぁ安全な方。
『一つ目の山小屋』
↓よく出る、夜中はカオス。
『二つ目の山小屋』
↓気を付けた方がいい。
『突破!』
一、二の間は人里から離れているので根城にしているモンスターが結構多いのだとか。
文献によると竜種も居るらしい。
まぁ過去に居た純血種の竜より相当弱くなっていて、冒険者ランクがAになったばかりの私でも対等に渡り合える様なので、遭遇したら戦ってみよう。
…………いや、対等と言うのは危ないかも知れない。
逃げられるなら逃げておこうか、…………んー。
「…………ん?」
前も見ず物思いに耽っていると、前方から何か金属音が聞こえる。
戦闘の音か?
…………あそこを曲がった先かな、【神眼】の有効範囲外だから正確な位置が掴めない。
「フールさん、敵性生物の反応があります。
人間も複数確認できますね。」
「うん、ありがとう。でも駆けつけた方がいいのかな。」
「どうでしょう、只の狩猟の可能性もありますし。」
「…………取り敢えず見える所まで行くか。」
レイ、ちょっと頑張ってね。
勝てそうに無かったら全力で逃げるから。
そんな事を考えながらも曲がり角に到着し、その先を見る事ができた。
「あーうん、あれは完全に竜種だ。」
「角、翼、尻尾。そして全身を覆う蒼い鱗。間違いなく竜種ですね。」
「…………ん、竜種じゃと?」
私たちのその言葉に寝ていたフィアちゃんが反応した。
竜人種にとって竜種は親しい仲なのだろうか。
「ふむ、ならば妾の出番じゃな!、久しく遭っておらなんだが、存分に成敗してやろう!」
「…………おう。」
そんな事は無かった。寧ろヤル気に満ちている。
しかし釘は刺しておこう。
「でも他の冒険者が戦闘中っぽいよ。」
「…………見るに負けそうじゃよ。」
…………あ、よく見ると1人腕を負傷してるのか。
で、治療1人、戦闘1人か。
「コレは助けが要るパターンか。」
「じゃあ妾は加勢してくるぞ!」
「ちょっちょとま……
……て欲しかったなぁ。」
先に行ってしまった…………。
と言うか何であんなに元気なんだ、寝起きじゃないのか、アレは眼を閉じていただけで瞑想だったとでも言うのか。
「…………なんだか、何時もよりテンション高くないですか、フィア。」
「…………一昨日の酒がまだ残っているのかも。」
「それは…………、でもありそう…………。」
1週間後10/4(日)[第71話]投稿予定。
大した価値もない定期テストなどはぺペッと適当に終わらせる。




