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暇つぶしにドラゴン狩ってきます。  作者: c/1-0@斜の廃塔。
知らない世界を見よう。
63/83

第63話:白の部屋で、更に衝撃の事実が発覚したんですが……。

 多分ギリ投稿できる。


=1557字=

 アントアは寝た体勢から座りなおした。


「でだ、その君の妹が行った別の世界ってのが問題なんだ。」

「なんで? 一度死んだら魂に戻り、記憶もほぼ全て無くなるんだろ?

 何処に行ったとしても同じなんじゃ?」

「…………例外もあるんだよ。」


 魂の構造はこの前聞いた。

 行き先によって持ち越せる情報の量が変わるらしい。

 [人間→人間]なら記憶は無くなろうと『人間だった頃』を何となく覚えているらしい。


「例外? まさか記憶を残留したまま転生できたと?」

「…………そう言う事だ。恐らく輪廻の瞬間も、君の生前も覚えている。 

 そして別の世界の名称なんだが…………、『エフ』だ。」

「!?」


 莫迦な!


「そう、君が今居る世界だ。」

「今何処に居る?!」


 思わずソファから立ち上がり、アントアに顔を急接近させる。


「そう慌てるな、俺には転生後の場所までは判らないんだ。」

「…………そうだったな、済まない。」


 アントアは『魂の神』らしく、他の事を調べようとすると人間と同じ様にローラー作戦になるそうだ。


 大人しく座り直す。

 

「調べてもいいんだが、『記憶ある転生者』は稀に宇宙空間に居たりするからなぁ、見付けられるかどうか。」

「でも確か生物が生息している星は此処だけだと言ってなかったか?」

「いや、多分『記憶ある転生者』なら君の言う『生物』のカテゴリーから外れているだろうな。

 『物理生物』なら確実に記憶が残る事は無いようにしているんだ。

 故に『記憶ある転生者』は『魔法生物』だろうな。」

「…………あー、そう言えばそうだった。」


 『物理生物』『魔法生物』

 要するにその生物を主に構成する物の違いだ。

 一般的な原子分子で構成されていれば『物理生物』。

 それ以外の魔素などの神の力のような物であれば『魔法生物』だ。


「じゃあ妹は『妖精』にでもなったって事か?」

「まぁ、そうなるな。」


 昔は「妖精になりたーい。」とか言ってたし、いいの…………か?


 う~む、しかし妖精となると、私には視認できないな。

 ユウちゃんに確認してもらうか、向こうから実体化してもらわないと。


「でだ、折角だから逢いたいだろうとスキルを用意してみたんだが。」

「アントアにしては気が利くじゃないか。」

「その物言い、要らないと言う事で宜しいか?」

「済みませんでした物凄く欲しいです。」

「宜しい。」


 冗談だろうけど間違ってたら大惨事だ。

 私にはどうする事もできなくなってしまう。


「スキルの内容はシンプルだ。

 【相対空間神の加護】『逢いたい者が近付けば双方その存在に気付く。』

 他に能力を追加しても良かったが、無くてもいいだろ?」

「うん、無くていい、今のままで充分。」


 また凄そうな神様に頼んだな、『相対空間神』って一体なんだ?


「良かった良かった。『相対空間神(くうか)』さん怖いし。」

「それが本音か。」


 アントアもそこそこ立場上(ウエ)じゃなかったのか。

 怖いって……。


「今笑っただろ!」

「い、いや、わ、わら」

「笑ってんじゃんか!」

「ご、ごめん、い、いやでも前まで自信満々でスキル申請してた癖にって。」

「むぅ。」


 頬を膨らますんじゃない、可愛いから。


「…………仕方ないだろ、この前初めて見付けたんだから。

 この世界地球のある宇宙の何倍あると思ってんだ。

 【縮小】使っても広すぎて端に行けた事もないんだぞ。」


 そうだったのか、面倒そうだが顔がにやけてるぞ。口には出さないけど。

 同類の友人が増える事が楽しいんだろ?




□□□




 そのまま少し話をして今回はお開きとなり、私は夢の世界に戻された。


 しかしそのまま寝ようと思ったが目が覚めてしまった。

 隣で寝ているユウちゃん、フィアちゃんを起こさないようテントから出た。


 外に出ると地球では見られなかったが、すっかり見慣れた満天の星空が頭上を覆っていた。


「…………この世界の何処かに『優華』が居るのか。」


 何時か逢えるだろうか…………。


 1週間後8/16(日)[第64話]投稿予定。

 もう少し余裕で投稿したい。

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