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第6話:戦いとは何だったのか。

=1438字=

「済みません。ここから立ち去ってくれませんか?

 私も戦いたくないんです。お願いします。」


 俺は戦闘回避を目論んでみる。


 ほら、この身体、結構凄いじゃん。

 何らかの力とか何らかの何かとか出てると思うんだ。



「お頭。こいつも捕まえましょう!」

「そうだな!

 俺達はしなければならないんだ!

 盗賊として!」

「そう、俺達は盗賊なんだ!」

「俺達皆同じ考えだろ!」

「勿論だ!」

「「うおおおぉぉぉぉぉぉおおお!!!!」」


 お前ら話聞けよ。


 しかも威嚇にすらなってない。


 逃げてくれよぉ。


 戦うしかなくなるじゃないかぁ。





 仕方ない。


「じゃあ、そこのお頭さんと私が戦いましょう。

 で、こちらが勝った何処か行って下さい。」


 プランB、人数減らし作戦へ移行。


「…なめられてるよな、これ。」

「そうだな、俺もそう思う(便乗」

「ていうか、これ、相手の話とか聞かなくても良いですよね。」

「それもそうだ。俺等の方が圧倒的有利だしな。」

人参じんさんを追う者は一本も得ず。」

「それ違う。色々違う。」

「言うなら、鬼に鉄棒、だろ?」

「お前は盗賊辞めてずっと逆上がりでもしてろ。」


 おい何の話してるんだ、こいつ等。


「全員で突撃。それが最善。俺は天才。」

「作戦には賛成だが、最後のは断固否定だ。」

「何でや!俺天才やろ!」

「天才と盆栽は紙一重。」

「俺は木だったのか………初めて知ったわ。」


 えっ、ちょっとまて。

 このままだと『一人vs沢山』になr


「じゃあ、作戦も決まったし…

 お頭、いつもの、どうぞ。」

「よし分かった。

 じゃあ、行くぞ。

 全員、かかれーーッ!!」


 プランB失敗した。


 プランC?

 あると思うかい?


 だが俺は諦めはしない。


 なんせ、視界の隅に女の子がチラッと見えた。


 男なら女子を置いては逃げられ………あ






 …今女だからにげてもいいのか(いや駄目だろ。


 此処で逃げたら男としての何かが、回復も出来ない粉塵と化してしまう。


 兎に角戦闘準備を……



「う お お お お お お お お 」

「…」

「 お お お お お お お お お」



 ………ナンダコレ




 亀。


 スーパースロー。




 おせぇ……




 声が滅茶苦茶太く聞こえる。



 …もう何か負ける気がしなくなった。



 けど、攻撃方法無い…



 ふむ…






 よし、投げよう。


 出来ると思う。


 中学校で習った、自分で上手いと自信のある、あの柔道技…







 一本背負い。


「とおりゃ!」

「うおぐはっ!」



 隙あり。



 というか隙しかない。



 もう連続で行く。


「とおりゃ!」

「うおぐはっ!」


「とおりゃ!」

「うおぐはっ!」


「とおりゃ!」

「うおぐはっ!」


「とおりゃ!」

「うおぐはっ!」


「とおりゃ!」

「うおぐはっ!」


「とおりゃ!」

「アッハーン♪」


 おい最後の奴。



 まあ良いや、兎に角…




 やったぜ。




 一人幸せな顔してるけど気にしない気にしない……

















 その後、とある盗賊達の会話。



「なぁ、アイツ何なんだ一体。

 倒された時、姿が全く見えなかったんだが。」

「相当強かったよな、あいつ。

 あの年齢であんなのありかよ。」

「あれ……人族だよな。」

「多分。」

「セカイッテヒロイナー(白目」

「なあ……俺、気になる事があるんだけど。」

「なんだ?」

「俺達、此処、何時出られるん?

 此処暗い。窓くらいあっても良いじゃないか。」

「ハハッ☆、死んだら出られるよ。」

「お前………死ぬのか………」

「死なんわ、ダァホ。」

「眼鏡掛けたら頭良くなるかな。」

「それは無い。」

「シュート力は上がるかも。」

「それは………どうだろうか?」

「お前らもう漫画でも書いてろよ。」

「絵が描けない。」

「ストーリー思いつかない。」

「もう何も怖くない。」

「お前………死ぬのか………」





 以下無限ループ















 ループって怖くね? 

(2014;2/25改稿)

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