第58話:二面展開、防御は前衛に任せた!(私が前衛ですorz。)
体育祭、文化祭がやっと終わった。(低レベルの祭りって面倒なだけだと思うんだ、うん。)
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西に向かって進んでいく。
エリートを倒してからもう一時間、道中で遭遇するのはゴブリンばかりで、集中力が危うい。
ユウちゃんの魔法のお陰で、そう何時も何時も気を張らなくてもいいからまだ楽だけど。
「…………あ。」
ユウちゃんの猫耳がピクリと動いた。
「ん、また居た?」
「は、はい。
でも数が…………。」
「複数なのか…………、動きは?」
「全体的に向かって左に歩いてます。」
集団、1体じゃないって事は一撃でって訳にはいかないか。
「群れは一列か?」
「え? あ、はい、そうみたいです。」
「じゃあ、イノルグ確定だ。
あいつらの群れはは必ず一直線に並んで行動する。」
やっとイノルグ来たか!
「…………でも集団か。
グーデントさん、どうしますか?」
当初の作戦ではハグれの一体を討伐する予定だったけど、今までの戦闘を見ると集団でも勝てるのでは?と思ってしまう。
「…………群れは5体ほどみたいです。」
「各1体ずつと言う訳にはいかないのか…………。」
「俺が思うには5体同時でも恐らく問題は無い。
初手で魔法を死角から撃って1体倒せば良い。」
「一撃でいけますかね?」
「一撃は恐らく無理だが、接近される前にもう1回は撃てる筈だ。
イノルグは猪突猛進、走られてもちゃんと狙えば当てられる。」
「なるほど。
でもそうなるとユウちゃんやフィアちゃんの負担になりますね。」
「だ、大丈夫です、どちらにせよ危ないんですから。
それならフールさん達の負担を減らしたいです。」
「ありがとうね、でも本当に大丈夫? 今までも結構魔法撃ってたし。」
「疲れは余り無いです、大丈夫です。」
「妾も問題は無い。
あと一言言っておくが、先程と同等以上の魔法もある故一撃でも倒せるかも知れぬぞ。」
「なら安心だな。」
まだ上があったのか。
…………何処までできるのか、知りたくなってきた。向こうから言ってくれるまでは待つけど。
「これ以上待っていても仕方が無い。行こうか。
この辺りは風向きが南西のようだ、後ろから回り込めるぞ。
ユウとフィアは後ろから行ってくれ。」
「私達はどうするんですか?」
「進路上の木の上に身を潜める。
恐らく魔法を食らったらすぐ其方に走って行ってしまうだろう。
そうなると余り好ましくない。
だから此方から急接近して俺らに注意を向けさせるんだ。
そうすれば光栄は攻撃に徹することができる。」
そうか、私達が注意を引き付けたほうが安全なのか。
怖いなぁ、取り敢えず当たらないように逃げまくろう。
勿論攻撃はするけど。
「あの、合図はどうしますか?」
「この鏡を渡しておく。
俺らが準備でき次第合図を送る。
そっちも準備できていたなら3回、まだなら1回合図を送ってくれ。」
「わ、判りました。」
「30分待って合図が無ければ、何かあったと判断して町に一度戻るが、良いかの?」
「それでいい。」
何かあったらって、それもうやられっちゃってませんかね。
生きてる?その時私生きてる?
「…………他の冒険者でも呼んでくるから安心しろ。
そう心配をするな。」
フィアちゃんに心配されてしまった。
駄目だなぁ、しっかりしないと。
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その後、二手に分かれてイノルグの群れに接近した。
私達は風上気味なので危険だが、そこまで風邪が強い訳ではないので、多分大丈夫。
…………うん、大丈夫。
イノルグの群れは直線に動いているようで、進路は簡単に予測できた。
今はもう木の上だ。
3mほどなので飛び降りるのに若干躊躇しそうだったので1回練習してみた。
意外に足が痛くなる訳でもなく大丈夫だった。
…………あ、来た。
「準備はできたな、合図を送るぞ。」
「…………はい、お願いします。」
グーデントさんが手の鏡を傾け、太陽光を反射させる。
「…………よし、合図が来た、行くぞ。」
私は頷くことで返事をする。
遂に依頼の本番だ!
1週間後7/12(日)[第59話]投稿予定。
こんだけ引っ張ったのにもしかしたらイノルグ討伐1話で終わるかもしれない。




