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第56話:数学的魔方陣講座、青空教室編。

 最近二つの作品のどっちの前書きで出した話題だったか判らなくなってる。

 此方で『俺タワー』『艦これ』の話したっけ?


 =1606字=

 

 翌日、馬車は宿においたまま『エントの森』に向かっていた。


 森までの道のりでもイノルグに遭遇する可能性がある。

 町を出てからは気が抜けない。


 ……まぁ、エントーンドの町までの街道でも遭遇することあるらしいし今更なんだけども。


「そう気をは張るな、此処等に其処まで強い奴は居ない。

 イノルグがあの森の頂点だからな。」


 そう言いながらグーデントさんが指差す先には大きな森が見えた。


「あ、何時の間にこんな近くに。」

「……なーにを緊張しとるのか。

 お主なら余裕だと言ったじゃろう。」

「実感が湧かない……。」 


 私の経験値、少なすぎ……!?


「いざとなりゃ俺がどうにかする、安心しろ。」

「あはは……、心配かけてすみません、ホント。」

「良いさ、新人冒険者育成も仕事の一つだ。」


 手間のかかる新人で申し訳ありません。



「さぁ軽口叩いてる場合じゃないぞ。」


 遂に森がすぐ其処に。


「ユウ、索敵系の魔法は使えるか?」

「はい、いけます。

 『Search for the Enemy』Lv.2、発動です!」


 ユウちゃんが魔法を唱えると、ユウちゃんが差し出した手の平に小さな光球が出現した。


「もうLv.2か、凄いな。」

「この魔法だけは先に練習してたんです。フールさんの力になるかなって。」


 くっ、可愛い。

 こんないい子に育ってわたしゃ嬉しいよ。


「お主、顔がニヤけとる。」

「おっと。」


 顔を揉んで矯正。


 フム、男の時より顔に出やすくなっているのかな、気を付けよう。


「ところで、その魔法の効果ってどんな?」

「敵のいる方角を教えてくれるんです、実際に見たことは無いですけど、この球から矢印が伸びるらしいです。」

「更に内容を足せば、Lv.2じゃから効果範囲は50m程だの。

 Lv.8程度まで上げれればエリア全体程まで範囲が広がり、敵の種類も判別できる。

 まぁ反応の数が膨大で正確な情報を読み取れる者など余り居ないが。」

「じゃあ、Lv.3位が主流なのかな。」

「そうじゃの、無駄に魔力消費を増やすことは無いしの。」


 Lv.が高けりゃいいってもんでもない、と。


「あれ、でもこの魔法って地図化できますよ?

 そうしたら範囲が広がっても対応できますよね?」

「……ん? そんなことできたかの?」

「できますよ、ここ少し弄ったら平面図になりますよ。」

「いや、虚空指差されても困るぞ。ユウには見えているんじゃろうが。」

「あ、そうでした。じゃあちょっと地面に書きますね。」


 そう言ってユウちゃんは落ちていた枝を使って模様を書き始めた。


 ……なんだこのアラビア文字。


「ああ、其処の術式か。確か情報を出力する所じゃの。

 どう書き換えるのじゃ?」

「コレって敵の場所を方角で示すじゃないですか。

 でも敵のいる距離もちゃんと情報収集出来ているようなんです。

 出力方法の所為なのか矢印の長さは統一されてますけど。

 だからそれを使って場所を割り出すんです。

 で、矢印は見にくいので、その数値を平面上に点として出力したんです。」


 書いていた術式とは別にもう一つ隣に書き足す。


「ほう、成程。そう書き換えるか。

 角度の基準となる線を己の右に作り、自分が動くのと対応して反応するようにしたのか。

 方角での出力をしている魔法は、場所によって誤作動を起こすものじゃが、コレならば問題ないの。」 

「はい、思い付いた限り他も改良しました。」


 ほう、そうなのか、すごいな。


「……なぁ、付いていけてるか?」

「言ってる意味は判らなくもないですけど、何書いてるんだって感じ。」

「意味は判るのか、俺は半分くらいしか理解できんぞ。」


 数学的な発想なのかな。

 もしかしたらこの文字列も数式なのかも。



「……っと、そうじゃ、話し込んでしもうたが、早うイノルグを探さねば。」

「あ、そうでした、フールさん済みません、時間を取ってしまって。」

「大丈夫だって、聞いてて面白かったし。また聞かせてよ。」

「あ、はい、何時でも。」


 数学は好きだし、聞いてるのも面白いね、設計してるみたい。

 だが魔法は使えない。

 ぐぬぬ。


 改良前の座標出力は方位磁針、改良後は極座標のイメージで。


 

 一週間後6/28[第57話]投稿予定。

 模試解く問題間違えて数1Aゼロ点だけど私は元気です。

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