第48話:竜の少女は自らを憂い、使命を背負う。
現在4/24金曜02:08、くそ眠い。
二時間ちょいで書いたんで、もしかしたら後で改稿するかも。
=2146字=
「あ、そうだ。寝床を確保しなきゃ。」
フィアちゃんが来たから新しく布団借りてこようかな?
「む、妾なら床でもよいぞ?
地べたで寝るのは慣れておる。」
「いやいやそう言う訳には。」
でもあの部屋にもう1つ布団を敷くとなるとかなり狭い。
……うん、部屋をグレードアップしよう。
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と言う訳で、宿主に話をつけて別の部屋に引っ越しました。
と言っても荷物は全部スキルで収納してるから持ってきたのは布団だけなんだけど。
「わぁ、広いですね。
宿代が1.5倍になっただけあります。」
「別に其処らで勝手に寝るんじゃがのぅ。」
「だからそれはダメだって。」
睡眠はなるべく気持ちよく取るべきだ。
睡眠と言うのは身体の休息だけではなく、脳の休息、又はホルモンバランスや体内時計などを調節していると、どこかで読んだ。
それに寝る子は育つとも言うし、兎に角睡眠は大事なのだ。
それの為なら金銭や苦労も厭わない。
「じゃあ、私は布団で寝るからベッドは二人で好きな方を使ってね。」
入り口右側にベッドが二つ並んでおいてある。
私はドアの前のスペースに布団を敷いていく。
「あ、先に言っておくけど、私がこれで寝るのは私が好きだからなんで、ベッドは遠慮せず使ってね。」
「む、むぅ。
……まぁそこまで言うのなら妾も恩を受け、使わせてもらう事にしよう。」
ああ、やっと折れてくれた。でもなんか恩に着せちゃったみたいだ。
……まぁ、いっか。
「あーそうだ、1つ言い忘れてた。
新しい子も来たことだし、明日は色々買い物しにいく予定だから、何か買いたい物があったら教えてね。
明日迄に言ってくれたら、買う物候補に入れるから。」
色々買わないとねぇ。
「の、のうお主。妾を気にかけてくれるのは嬉しいのじゃがな、妾の為に散財せんでくれ、な?
妾は大丈夫じゃから。」
「ああいや、私たちももう一枚くらいは服とかあった方がいいし、洗剤とか日用品も買わなきゃだから。
最近漸くお金に余裕が出てきたから買い物に行くだけで、大丈夫、散財はしないよ、と言うか散財できるほどは流石に余裕ない。」
「なんじゃそうなのか。やっぱり出ていった方がいいんじゃないかと思った。」
「はは、心配させてゴメンね。」
心配性だなぁ、そんなに気にしなくてもいいのに。
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その日はそのまま就寝となった。
私は明日何を買おうかと布団にくるまって考えていたのだが、ふと目を二つのベッドの方に向けると、フィアちゃんが眠らずベッドに座ってボンヤリとしていた。
「どうしたの?」
「む、ああ済まぬ。起こしてしもうたかの?」
「いや、私もまだ寝てなかっただけ。」
「そうかの。」
そう言うフィアちゃんだが、その顔には憂いの色が浮かんでいる。
「……もしかして、私たちをまだ信じられない?
確かに普通の人なら見ず知らずの人を助けるなんてしないと思うよ。
でもまぁ私は端から見ても『お人好し』みたいでさ、自分でそうわかっててもしちゃうんだ。
だからそこが不安だと言われたらどうしようもないかなぁ。」
「そうじゃの、お主は『お人好し』じゃと思うぞ。
妾がどれだけ観察しようともお主からは悪意が感じられんかった。
自己利益を求める様子もない、寧ろ自らを犠牲にでも助けようとする。
実に素晴らしい人間じゃ。」
「……そんなことないよ。」
犠牲にって言っても一定の範囲内だけだし、本当に嫌だったらしないし。
「今まで出会うてきた中で最も美しい人間じゃ。
お主には『美しい』という形容詞がよく似合う。」
「い、いやー、そんなことないって。」
真面目な顔でそんなこと言われたら少し恥ずかしくなる。
「……妾は此処に居ていいのじゃろうか。
お主の邪魔にならぬかの?」
「うん。」
「妾には使命がある。
自らの命を賭して、それこそ死をも覚悟した使命じゃ。
その使命にお主らを巻き込んでしまうかもしれぬのじゃ。
それでもか?」
「フィアちゃんが背負う使命がどういうものかは知らないけど、出来れば死にたくはないんでしょ?」
「死を拒む理由は使命を達成する為じゃ。妾は死を恐れない。」
「その時が来れば判ると思うけど、死ぬ直前には誰だって後悔するものだよ。
死が怖いんじゃない、したいことが出来なくなるのが怖いんだ。」
「妾は使命を全うする以外の生き方を知らぬ……。」
「これから知ればいい。」
「妾には何もない。」
「手ぶらなら今から一杯持てるじゃない。」
おどけた風に言い、場の空気を和ませようとする。
ユウちゃんが寝てるので声は静か目に。
「……はは、そうじゃの。『総ての起源は0』じゃ。」
「……そういえば、その色々な知識を持ってるってのは1つ、フィアちゃんの特徴なんじゃないかな。」
「そんなもの、知る知らぬの些細な誤差じゃ。学べば誰でも手に入れられる。」
「ふふ、特徴ってのはどんなものでも簡単には手に入らないものだよ。
学ぶことも得意不得意があるんだし、だからこそ博士や教授みたいな職業があるんだ。」
「……そうか、そうなのじゃな。
妾の悩みが少し晴れた気がする。
今宵はいい気分じゃ、よい夢が見れそうじゃな。」
「それならよかった。」
若干鬱方面に走っていた気がしたけど、悩みが減ったならいいことかな。
「では、そろそろ寝るとしようか。」
「そうだね、おやすみ。」
「おやすみ。」
フィアちゃんはベッドに戻っていった。
私もそろそろ寝よう。
一週間後5/1[第49話]投稿予定。
眠すぎて投稿を諦める可能性が微レ存(遅れたときは次の日に投稿します。




