第44話:あたたかさは思考を鈍らせる。
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やたら短いけどキリがいいから仕方ないね(吐血。
湯船に浸かる前に身体を洗う。
湯煙漂う中、扉を開けてすぐ左の所に十名ほど座れる、身体を洗う所があった。
ユウちゃんを連れてそちらに向かう。
置かれている椅子の前に鏡はないが、蛇口とシャンプーはあった。
文明水準がはっきり判ってないので何とも言えないが、鏡は高価なんだろう。
しかし、温冷水完備の蛇口が作れるなら鏡くらいできないのだろうか?
やっぱりよく判らない。
「……さっきから何を考え込んでるんですか?」
「んー………ナンでもないよ。」
何か考え続けてでもいないと心から何かが無くなる気がする。
湯煙のお陰で幾分か緩和されてるけど、それでもキツイ。
人影が見えると心臓が跳ねる。
ユウちゃんの前だから平静を取り繕ってるけど、そろそろ心臓発作で死ぬかもしれない。
「そんな事より身体洗おう。」
「……? はい。」
しかし、やっぱり自分の体を見ても何とも思わないんだよなぁ。
若さとか綺麗さとか考えたら、どうかんがえてもこの身体が極上。
服を着てても、健全な男子なら目を逸らしてしまうか凝視してしまうかの二択だと思うんだ。
自分で言っといてなんだけど。
ほれ、平坦な胸見るか?
石鹸を濡らし、タオルを泡立てる。
異世界品質で余り泡立たないかもと心配してたけど、思ったよりしっかりしてた。
市販の物と同じ位の品質はある。
泡立ったタオルで身体を擦る。
女性の身体は傷付きやすいと読んだ事があるので、ゆっくり軽く洗う。
元々肌が弱かったので余り変わってないのだが。
ユウちゃんは隣に座って身体を洗っている。
改めて見ると、ユウちゃんの肌も綺麗なんだよなぁ。
この世界の人は比較的綺麗なのかな?
「な、なんですか?」
「いいや、なんでも。」
シゲシゲと見てたら怪訝な視線を返された。
大人しく身体を洗おう。
[ゴシゴシ]
よし、身体は洗い終わった。
次は頭なんだけど………。
髪が、多いんだよなぁ。
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結局洗い終わるのに20分位掛かった。
長いよ。前は5分程度だったよ。
ユウちゃんはもう湯船に行っちゃってる。
……切ろうかな、髪。
コレ毎日やってる人は凄い、尊敬する。
習慣になれば何とも思わないのだろうか。
長い髪をタオルで纏める。
湯船に髪を浸けてはいけない。
これもラノベ知識である。
何気に使える、でもあっているか判らない、そんな知識。
なるべく周りを見ない様にユウちゃんの行った浴槽まで歩く。
[……チャプ]
おお、あったかい。
足から順に身体を湯に浸ける。
首までをお湯の中に沈めると、芯から身体が温まっていく。
「ふぅ………。」
女湯に居ると言う緊張感も、お風呂で和らいだ。
目も瞑っているから家のお風呂に入っているかの様な安心感。
やっと寛げそう。
「気持ちいいですね…………。」
「うん…………。」
何も考えず、ぼーっとする。
目は開けない。開けるとこの天国から醒めてしまいそうで。
「……あ、もしかしてフールさんじゃないですか?」
「え?」
夢現の所に急に自分の名前を呼ばれてばっと振り向いてしまった。
そう、振り向いてしまったのだ。
振り向いた先には大きなおっ
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「う……う~ん……。」
「フールさーん? 目が覚めましたか?」
目が覚めると誰かに膝枕されていた。
「う…………ん? ……あれ?新人さん?」
「いやまぁ私まだ入社一週間ですけど、私にはティアって言う名前があるんですよ?」
バッと起き上がりその人を確認してみれば、何故か新人さ…もといティアさんだった。




