第4話:残念なお知らせがあります。**
終わる訳では無いです。
あっ別に残念じゃない?
「異世界来たーーーーーーーーーーーーっ!
…ってあれ?」
声がずいぶん高い
身長も若干低くなったような……
あーそうか、たぶん年齢が変わったんだろう
若くなって新しい世界で再出発とか俺が話した本の中にも、そういうのあったしな
でもそれだとそんなに声は変わらないよな
転生してから声が高くなっているといえば……
…………
そっそういえばさっきから俺の目の前で浮いてる紙は何だろうか
何か書いてあるけど
現実逃避?違う違う、断じて違う。違うといったら違うんだ
ナニナニ何ガ書イテアルンダローナー?
キニナルナー?
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《この世界で生きていく為に必要なこと集》
作者:神
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ネーミングセンスには触れないであげてっと
とりあえず読み進めよう
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《其の壱 能力について》
スキル数 2個
身体能力について
(この世界の男性平均は200)
名前 フール
性別 女 (口調も変えといたぜ。ドヤァ)
年齢 19
種族 人族
攻撃 100000
防御 50000
魔力 25000000
速度 850000
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はい女になってましたーよっ!
まあこれもテンプレですよねー
諦めも肝心だ、うん
テンプレ全部くれって言ったの俺だしね
仕方ないね
でも魔力あきらかにおかしいし、一番低いのだって普通の250倍だし、まあ大丈夫だろ
そう考えないとやってられない
…まあぶっちゃけ女になってみたいと思った事は何回かあったから、アンマリ落ち込んでなかったり
て言うかなんだ(口調も変えといたぜ。ドヤァ)って
「なのよっミ☆」とか流石に嫌だぞ?
……なんか試すのも怖いぞこれ
ホントにそうだったらもう一生喋らないかも
ドヤァはほっといてやる
……ところでスキルの内容がわからないんだけど、どこかに書いてないか
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P.S.
<スキル内容>
【物質変化】
あらゆる物質を作り変えられる
例:空気 → 剣
【完全模倣】
一度見たことのある動作なら完璧にコピーできる
例:剣術、料理など
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…下のほうにちっちゃく書いてあったわ
ていうかなんでこんなに字ちっちゃいんだよ
しっかしこの能力があったら何でもできる気がするんだが…
最強の剣を作っていろんな剣術コピーして戦う感じか
て言うかこれ最後まで読んだけど《其の壱》しかないぞ
《其の弐》とか《其の参》はどこだ
《この世界で生きていく為に必要なこと集》とかいう題名なのに、俺についてしか書いてないし、必要っちゃ必要だけどさ
ここはさ、この世界にはどんな国があるとか、その国が今どんな情勢だとかそういうこと知りたかったなー
まあこんなところでいろいろ考えてても仕方が無いので、ひとまずどこかの町を目指して歩きますか!
……………
……どっちに向かって歩いたらいいんだろうか
見渡す限り草原しかないんですが(汗)