表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/83

第12話:街に入れば、一に食事、二に食事。

うまく書くコツ無いですか?


=1611字=

 さて、現在のポイントは、王都城壁内だ。

 あの巨大な門を(くぐ)り抜けたぞ。


 特に検問とかは無かった。

 それで良いのか一国の首都。

 ……と思ったが、俺だってこの世界じゃ怪しい人間だし、ラッキーだったと言う事で気にしない事にする。



 この、城門から続く大きな一本道。

 その先に見えるのは、先が大きく尖った巨大な建造物の屋根。

 距離的に、恐らく王都の中心に建っている。

 つまり王城だろう。


 ここから見える事のみで判断するなら、城は日本の物とは大きく異なる、西洋式の構造だろう。

 屋根の形は三角錐。 

 壁は白く塗られてはいるが、恐らく煉瓦(れんが)だろうし。


 城の下の方は、外周の城壁とはまた別の、少し低めの城壁で囲われている所為で、見る事が出来ない。

 城に関しては二重防壁らしい。

 まぁ国家の中枢は最重要防衛対象でしょうしね。



 ここまで解説しといてなんだけど、ハッキリ言って城に余り興味ないんだよね。

 寧ろさっきから漂う、美味しそうな匂いの方が気になる。



「……ねぇ、この通りって屋台とか一杯あるんだね。」

「そうだね~。ここは街の玄関口だし、他のトコより繁盛するんじゃない?」


 そう、屋台があるのだ。

 クレープみたいのとか、お好み焼きみたいのとか。

 ラーメンは知らん。

 一応言って置くが、ここは博多ではない、異世界だ。


 因みに露店もある。

 アクセサリーやら食器、はたまた剣や防具まで。

 ファンタジー感タップリな品揃え。



「……ねぇミーちゃん。お金、持ってる?」

「そんなには持ってないけど、少しなら。

 ……何か買うの?」

「いや、美味しそうだなぁ、って。」

「て言うか………もしかして、お金……無いの?」

「無一文。」


 見たことも無い。

 ひょっとしたら一目で造れる様になるかも知れないけど、あのスキルの能力で。


 ……いやしないけどさ。

 ばれなきゃ犯罪じゃないかもしれないけど、トレス出来るの見た目だけだし。

 魔力の(こも)った金貨とかだったらアウト。

 冒険がここで終わってしまう。

 そもそも細かい模様とか彫られてたら『複雑』って事で造れないんだけどな。



「お金かぁ…………。


 あ、そういえば。」

「ん? なに?」

「フールちゃんが倒した盗賊ってどうしたの?」

「? 後ろに積んであるけど……それがどうかした?」

「え!?

 あれっ!?後ろにもう一つ連結してるっ!?」


 あ、今まで気付いてなか…………



 え?



「今まで気付いてなかったの?!」

「うん……全く気が付いてなかった……。」

「Oh.....。」


 これは予想外だ…………。







「で、なんで盗賊の話になったの?」

「あぁ、それはね………。」



 ミーちゃんの話によると、盗賊を騎士の駐屯所にしょっぴくとお金が貰えるらしい。



 と言う事でやって来ました門の近くの駐屯所。



「……はい……はい。

 えーはい、賞金はこれだけになりま~す。」

「あっはい、有り難うございます。」



 そして渡して来ました、ザコ盗賊集団。



 ざこは、たいきんに、かわった!



 麻袋に、一杯の銀貨や銅貨。

 これで色々買える!





 そして、異世界初の買い物は串焼きでした。


「あ、美味しい。」

「確かに美味しそうだね。」

「…いる?はい。」

「いや一本もいらないんだけど。」

「大丈夫だって、この二本はオマケだから。」


 ちょっと笑ってやったら二本増やしてくれたぜ。

 いい奴だったよ。

 ちょっと恥ずかしかったけどな。



「と言う訳で遠慮無くどうぞ。」

「あ、うん。(呆然。」


 俺は一切悪いことはしてないよ。

 勝手に増やしてくれただけだよ。



「……(ぱく」

「ね、美味しいでしょ。」

「うん、おいs…



 …ってわああっ!」

「なっなにっ?!」

「かっ辛いいいいいっ!」

「………え、そう?」


 辛い? 普通に美味しいんだけど……



「辛いからいからいからいからいからい!

 うおおおーーー!口がーーっ!」

「……水いる?」

「いるーぅ! っ!ありがとっ!(ごくごくごくごくごく…」


 そんなに辛いのかぁ……。

 俺もそんなに辛いのは得意じゃないはずなんだけど?

 もしかして転生して体質変わった?


 ……性別変わったくらいだし有り得るな。







(2014;05/31改稿)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ