ポテサラくらい
ささいな日常エッセイです。
先日、息子の宿題で「おかず一品作る」とゆーものがあった。
特に料理の指定は無いので、何でも良いんだって。
まぁ、そう説明した先生は、
「ソーセージでも冷ややっこでも良いですよ、評価が変わるだけです」
と仰ったそうですが。
で、彼は自分が好きで簡単そうな「ポテトサラダ」を希望した。
在宅旦那が電子レンジ使うとWi-Fi切れるとゆーので、勤務時間内だと茹でるしかない。
そうなるとけっこうかかるので、茹で時間短いからマカロニサラダを提案してみたけど、何故かポテサラと譲らなかった。
まぁ、本人がやりたいなら仕方ない。
材料あるし、じゃあポテサラで。
仕事帰りのオヤジが寄る居酒屋の「とりあえず生」のように、帰宅後の悪習慣は「とりあえずゲーム」な息子。
休肝日が設けられないように、休目日もほぼ無し。
いつも腹減った、と訴える側のクセしてなかなか作ろうとしない。
まぁ、今夜のおかずはポテサラオンリー!な訳にもいかないので、他の献立を考える。
鶏そぼろ作ったから、焼くだけの冷凍ムニエルと薄揚げと小松菜の味噌汁くらいでいいかな。
やっと重い腰を上げた息子、材料を確認。
じゃがいも、ハム、きゅうり、チーズ、マヨネーズ。
我が家としてはハムの代わりにツナやカニカマだったり、コーン入れたりもするけど、今日の具材は息子セレクトで。
まず、じゃがいも。少し古いので芽が出てきてた。
洗って土を落とし、不揃いだから大きさを揃えるように、切ってから茹でる。
その間に、きゅうりを薄い輪切りにする。
スライサーでも良かったけど、包丁で挑戦。バラつきあるのも愛嬌。
かなり時間かかったけど、じゃがいもはまだ箸が通らない。
この時点で、マカロニ提案を却下してポテサラを選択したことに、ちょっと後悔してきたらしい。
やっと茹であがったじゃがいもの皮むき。熱いのと芽が気になるのとで苦戦する。
途中、在宅旦那がいつもの時間に食べようとやってくるが、まだ出来ていないので仕事に戻っていった。
皮の剥き方や芽の取り方を教えながら味噌汁は作ったけど、時間押してるしムニエルは人数分を一度に焼けないので、一度に早く焼ける厚切りハムに変更。
ムニエルに比べると寂しくなるので、舞茸のバターソテーを付け足すコトにした。
なんとか皮むきを終えた息子、じゃがいもを潰して、きゅうりを絞って、ハムとチーズは適当に切って、全部ボウルに入れたらマヨネーズと塩コショウを加えて混ぜる。
小一時間かけて出来上がったポテサラと、舞茸、厚切りハムを皿に盛り付け、味噌汁とご飯をよそう。
普段より三十分くらい遅めの、いただきます。
待ちくたびれた妹にも好評だったおかげか、息子もご満悦。
で、いつぞやの「ポテサラ事件」を思い出したらしい。
子連れ主婦がスーパーで惣菜を手に取ったら、「ポテサラくらい作れよ」ってどこかのオヤジに言われた、ってヤツ。息子、
「そんなん言うヤツ、殴り倒すかもしれん」
とゆーくらいには、学習成果が出てた。
面倒な宿題だけど、甲斐はあったかな。
ポテサラ美味しかったよ、ごちそうさまでした。
ついでに皿洗いとかしてくれたら、母は感動したけどな。
うん、ぼちぼち経験値上げてもらおう。
読んで頂き、ありがとうございました。
忙しくても面倒でも、家事参加させた方が良いんですよね。
分かってますけどね、世の中、タイパにコスパだから、ムダだらけのお手伝いは後回しにしがち。
バランス、難しいですね。