かつてない脅威
「それで?どのような塩梅だったのですか?」
現在、ジオニスことジオニス=マークティルと、スーさんことスーベリア=オルギムは同じ部屋に集まっている。
ジオニスは今回の奏翔の単独でのレベル上げに際し、万が一のことがあってからでは遅いと判断し、こっそりと見張りつつ「このままでは死ぬ」と判断できた場合は即座に助けに入るようにスーベリアに依頼していた。
実はスーベリアはこの城内での筆頭医療術士であり、魔法の得意属性が陽属性に特化している。故に死んでさえいなければ欠損だろうが何だろうが大抵の身体の傷を治すことができるのだ。
なのでスーベリアはもしも奏翔がそのままでは死んでしまうような状態になった時は即座に助けに入れるように息を潜めて待機していた。
「カナト様ご自身が仰られていたとおりですよ。最初のほうに一度だけ危険な場面はありはしましたがそれ以降は特段危なげもなく戦っておられました。」
「臭いに釣られて肉食獣モンスターがやってきたと言っていらっしゃいましたね。どのモンスターだったのですか?」
「グレイヴネイアですよ。」
あっさりと返事をするスーベリアだったが、それを聞いたジオニスは驚愕していた。
「グレイヴネイアですって!?Cレートの魔物ではないですか!どうしてあんなところに!?あそこはE~Fの魔物しか出てこないはずですよ!?」
「グリーズの臭いを辿ったんでしょうな・・・。奴らはあのネズミが好物ですから。」
「それにしても生息域から考えてありえないはずなのですが・・・それにどうしてその段階で助けに入らなかったのですか?Cレートの魔物が相手では、いくら勇者としての肉体を持っていてもとても戦闘未経験の状態で対応できるようには思えませんが。」
その理由についてジオニスは追求する。普通はせいぜいがE~Fレートの魔物なら問題なく倒せる程度であって、Cレートの魔物相手では勝てる見込みなどないに等しいのだ。
しかもあの時奏翔は「囲まれた」と言っていた。つまり格上に複数で襲いかかられたのだ。助かるわけがない。
「何やら考えがあるご様子でしたので、見張りを続行しました。勿論致命傷を受けるようなことがあればすぐに割って入るつもりでしたよ。」
「即死していたらどうするつもりだったのですか・・・。まぁいいでしょう。結果としては怪我はしても命に別状はなかったようですしね。それで勇者様はどのように対処されたのですか?普通にやっては瞬殺されるでしょう?」
ジオニスの質問に対してスーベリアは一通りの流れを説明した。
「・・・なるほど。勇者様の魔法の、転移魔法?でしたか。それで上空にグレイヴネイアを飛ばして落下ダメージで倒したと・・・。」
「ええ、それにグレイヴネイアの攻撃に対しても、なるべく真正面から受けるのではなく角度をつけて力を逃がすように受けていらっしゃいましたよ。まぁそれでも相手の動きにはほとんど対応できていませんでしたが・・・。」
それはそうである。身体能力に圧倒的な差があるにも関わらず動きにまで対応していたらとんでもない技量の持ち主ということになり、奏翔が自身のことを『一般人』と呼んでいるにも関わらずそんな技量を持っていたら本当に一般人なのか?と疑問を持つことになってしまうだろう。
「これはカナト様の言なのですが、『この魔法がなかったら死んでいた、それだけあいつらのスピードは驚異的だった。』だそうですよ。きっとあの魔法があるからこそ一人で魔物と戦うなどという無茶をやったのではないでしょうか?」
実はこの世界では、魔物はパーティを組んで狩るのが一般的かつ大多数の意見であり、仮に一人で魔物を狩りに行こうとすれば死にたがりなのかと思われてしまう。なので奏翔が断固として「経験を積むために一人で行く」と主張したと聞いた時は「一体あの人は何を言っているんだろう」という感想を誰もが持っていた。
まぁ、単純に奏翔がそれを知らなかっただけの話であるのだが。
「今回は無事だったから良かったですが、次また同じような無茶をされては我々の・・・主に姫様の心臓が保ちませんな。これは早急に対応策を考えねば・・・。」
「そうですなあ・・・。かと言って護衛をつけようとすると嫌がられるでしょうし・・・。同じような強さの者とパーティを組んでいただくのが一番良いのでしょうけれど、この城に居る方は大抵強者ばかりですし・・・」
「ふーむ。やはりその案が一番良さそうですね・・・。あまり気は進みませんが、冒険者ギルドのツテを頼るしかないでしょうか・・・。」
「冒険者ギルドですか。それはまた・・・大丈夫なのでしょうか?冒険者は粗暴な者が多いと聞きますが?」
「致し方ないでしょう。それにこのまま一人で行動し続けていてはいざ集団で動く時に混乱しかねません。今のうちにパーティでの立ち回り方を学んでいただくということにして納得してもらいましょう。
では私は細部を詰めますので、これで失礼します。また何かあった時はお願いすると思いますので、準備しておいてください。」
「はい。了解いたしました。」
スーベリアの返事を聞いて満足したジオニスは部屋から退出していった。静寂さを取り戻した部屋の中ではスーベリアの「ふう・・・」という吐息の音だけが聞こえた。
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「はじめまして勇者さま!この度教育係に任命されたラン=ファンです!ランちゃんって呼んでください♪」
奏翔は現在、目の前に立つ幼女を見てポカンと口を開けている。
というのも、風呂から上がって部屋に戻ってみたら既にこの幼女が待機しており、開口一番に先程の台詞を言われたのだ。
「お嬢ちゃん、人の部屋に勝手に入ってイタズラしちゃあいけないよ」
何故かジジイのような喋り方で目の前の幼女を諭そうとする奏翔に対してランと名乗った幼女は憤慨する。
「ちょっ!!信じてませんね!?私こう見えても成人してるんですからね!!」
何ひとつとして取っ掛かる部分の存在しない薄い胸を張ってランは主張するが、奏翔は全く信じていない。
「アッハッハ。どっからどう見ても精々7、8歳くらいじゃないか。嘘はいけないよお嬢ちゃん。」
「ムキーッ!!ひ、人が気にしてることをぉぉ!!!」
怒りの形相でランは叫んでくるが奏翔は適当に相槌を打ってさっさと退室させようと試みる。
「わかったわかった。お兄ちゃんは今人を待ってるから遊んであげられないんだ。他の人に遊んでもらいなさい。」
「だ・か・ら!!あなたが待ってる教育係がこの私なんだって言ってるじゃないですか!!」
そういえば最初にそんなことを吹聴していたなと奏翔は思う。
「その話もどこで聞いたのか知らないけど、勝手に来ちゃダメじゃないか。後でジオニスさんにも子供に情報が漏れてるって伝えておかないとなぁ。」
嘆息しながら考える奏翔だったが、ランの顔をちらりと見てぎょっとする。ランの目から涙がじわりと滲んできているのだ。
(やばい!泣かしちゃった!!)
「うぅ~・・・嘘なんて吐いてないもん・・・。ホントなんだもん・・・。」
「ご、ごめん!そうだね!お嬢ちゃんが教育係なんだね!信じた!信じたよ!!」
もしも泣き声を聞かれて人に見られて幼女を泣かせていると思われたら確実に立場がなくなる。そう考えた奏翔は一瞬で宥める方向にシフトした。
(しばらく遊んであげて本当の教育係の人が来たら事情を説明しよう・・・。)
そう考えながら奏翔は懸命に幼女を宥め続ける。
「ホントですか・・・?ホントに信じた・・・?」
「そ、そりゃもう!ぜ、是非教えてくれると嬉しいなぁ!?」
若干声を上擦らせながら叫ぶ奏翔。かなり演技が下手なようだ。しかしそんな奏翔の大根役者ぶりにすらすっかり騙されたランは泣くのをやめて顔を明るくさせる。
「ようやく信じてくれましたか!では改めまして、はじめまして勇者さま!この度教育係に任命されたラン=ファンです!ランちゃんって呼んでください♪」
「はぁ・・・。はじめまして・・・。カナト=レンジョウです・・・。」
機嫌を取り戻して最初の挨拶を繰り返すランに奏翔は溜め息を吐きながらそう返事をした。
「宜しくお願いします♪カナトちゃんって呼んでもいいですか?」
「急に距離感が!!?しかもちゃん付け!!?」
脈絡なしに唐突に距離感を縮めてくるランに驚愕する奏翔だが、自分もリリムに対して同じようなことをしているので人の事を言う権利はない。
「さて、では早速お勉強の時間と致しましょう。聞いたところによるとこの世界について聞きたいことがあるらしいですけど、何が知りたいんですかカナトちゃん?」
「その呼び方まだ許可してないよ!?」
奏翔の言葉を全てスルーしどんどん話を進めていってしまうランに驚かされっぱなしの奏翔。ここまで他人に振り回される経験は初だった。
(くっ・・・!俺がさっきからツッコまされっぱなしだと・・・!?俺以上にマイペースってどういうことだよ!!)
奏翔は自身のマイペースさには自信があり、誇りにも思っている。なのでランのマイペースを超えたゴーイングマイウェイっぷりには驚愕の色を隠せなかったのである。
「あ、そういえばリリムちゃんから魔法と種族について聞いたんでしたっけ?じゃあ他の一般常識などについて説明しますね。」
「女王陛下をちゃん付け!?いや俺もだけど!!」
しれっと最高権力者であるはずのリリムをちゃん付けで呼ぶことにまた驚かされる。ちゃん付けで呼んでるのは奏翔も同じなのだが、自分はこの国の出身ではないし召喚された勇者という立場なのでまだ特例だろうと考えられる。
「おほん。じゃあ早速説明しますね?心の準備はよろしいですか?」
「よろしいように見えるかな!?キャッチボールが出来ていないことに気づいて!!」
心の限り叫ぶ奏翔だったが、ランは別のところに反応する。
「キャッチボールってなんですか?」
「え?あぁ・・・ボールを投げ合う遊びだよ。この場合は対話の投げ合いって意味で使ったけど。」
「カナトちゃんの世界ではそんな遊びがあったんですか?」
「う、うん。グローブっていう革製の手袋を利き手と反対の手につけてボールを投げたりキャッチしたりして遊ぶんだ。」
もうすっかり「カナトちゃん」呼びで定着してしまったことに憂鬱な気分になりながら奏翔は質問に答える。
「楽しそうですね!!」
「そうだね。割りと楽しいと思うよ?なんならやってみる?」
ふんす。と鼻を鳴らしながら言ってくるランに奏翔はそう誘ってみる。キャッチボールで遊んであげれば満足して帰ってくれるかもしれない。
「やりたいです!けど・・・今はお勉強の時間なのでダメです。なので今度一緒にやりましょう!」
全力でお断りしたい気持ちだったが、また泣かれてはかなわない。仕方なく顔を引き攣らせながら「い、いいよ」と返事をする奏翔なのだった。
「では今度こそ説明を始めますね。まずはこの国のことから──」
ランはこの世界のことやステータスカードのことについてひとつずつ説明していった。その内容は以下の通りである。
<魔大国レギアルメナス>
魔大陸において国と言える物はレギアルメナスのみ。
他には街とか都市くらいの規模のものしか無い。
魔人族は、人間族とほとんど見た目は変わらない。が、怒った時や命の危機の時など、額の第三の目が開く。(訓練して制御することも可能)
第三の目が開いてる時は、かなり消耗が激しいがとんでもなく強くなる。
種族特性として老人から子供まで魔法を自在に操ることが出来る。
<レート>
魔物などの強さを表す場合に用いられる指標。
上からSSS、SS、S、A、B、C、D、E、Fという順で、一番強いのはSSSレート、一番弱いのはFレートということになっている。
また、この指標を用いられるのは魔物に限らず、6種族たちの強さや装備の良し悪しなどでも用いられることもある。
<通貨>
紙幣はなく貨幣が採用されている。
単位は「エギル」
日本円に例えると
白貨 1円 = 1Egil
銅貨 10円 = 10Egil
青銅貨 100円 = 100Egil
銀貨 1000円 = 1000Egil
王銀貨 10000円 = 10000Egil
金貨 100000円 = 100000Egil
霊金貨 1000000円 = 1000000Egil
というような具合に上がっていく。
<称号>
称号は一定の条件を満たした場合に得ることができ、称号によって様々な効果がある。
称号によっては本人の成長とともに進化していくものも存在しており、効果内容も上昇する。
<状態>
その人物の体調を表す。
良好↑ 健康
|
|
|
不良↓ 瀕死
という風に体調によって表示される文字が変わる。
病気や状態異常などもここで確認できる。
この他にも色々と説明を受けたが、大体こんな感じであった。
「──というような感じです。何か質問はありますか?カナトちゃん。」
「・・・・・・一つだけ。」
「はい。では質問をどうぞ。」
「もしかして本当に教育係に任命された人ですか?」
そこかよ。という声が聞こえてきそうではあるが、奏翔は本当にどこからか教育係の話を盗み聞きしてきたただの幼女だと思っていたのだ。そう、ついさっきまでは。
唐突に知的な表情に切り替わり、非常に流暢かつ整然と説明を始めたので多重人格者なのかと思ってしまうほどだった。
「もう!!さっきは信じたって言ってたのに!!やっぱり信じてなかったんですか!?」
「すみません。全く信じてませんでした。」
プンスコ!と擬音が出そうな怒り方をするランに対し正直に謝る奏翔。なにせさっきまでは完全に厄介者扱いをしていたので、真実が分かった今となってはしおらしくなってしまうのも当然だった。
「どうしよっかな~。私傷ついちゃったな~。これは簡単には許してあげらんないな~。」
奏翔が素直に謝っているのを見て急に調子に乗り出すラン。かなりウザいが先に失礼なことをしたのは奏翔なので甘んじて受けることにする。
「じ、じゃあ、一つだけ言うことを聞くということで許してもらえませんかね?」
そう提案してみた奏翔の言葉を聞き、ランはキラリと目を光らせる。
「じゃあさっき言ってたキャッチボールというのを一緒にやってください!」
「はい・・・。分かりました・・・。」
もの凄く憂鬱な気分になる奏翔。正直ランの相手をしていると常にペースを持って行かれっぱなしになるのであんまり関わりたくないのだが、約束してしまった以上は仕方ない。
(一応ステータスカードなんかについても教えてくれたしな・・・。)
トホホ・・・と思いながらそう考えていると、これまた突然ランにぎゅっと腕を抱かれた。
「えへへぇ~♪約束ですよぉ~?」
急に何をしだすんだこの幼女。と奏翔は心の中で毒づくが、ランは気にするような素振りは一切なく奏翔の腕を抱いたままだ。
そんなランの態度に辟易としていると、奏翔の部屋のドアがコンコンとノックされ、返事も待たずに誰か入ってきた。
「失礼いたします。レンジョウ様、調子は宜しいでしょう・・・・か・・・・。」
リリムだった。
「あれ?公務があるんじゃなかったの?」とか「返事も待たずに入ってくるなんて着替え中だったらどうするつもりだったんだろう」とか考えることは色々あったが、今はそれらを全て捨ておいた。何故なら現在リリムの視線は一点に注がれており、その一点とはランに抱かれている奏翔の腕だったからだ。
「あ!リリムちゃんだ!やっほ~!」
「えっ!?あっ!?ランちゃん!?なんでここに!?っていうかなんでレンジョウ様の腕を抱いて・・・」
「うん?これ?カナトちゃんが優しいからつい抱きついちゃった。」
「『カナトちゃん』・・・?」
その言葉を聞いたリリムの目が細められ、奏翔にその目が向けられる。現在奏翔は冷や汗をだらだらと流しており、顔はこれ以上ないほどに引き攣っている。その様はまるで妻に浮気がバレた夫のようであった。
「り、リリムさん?」
「・・・随分とランちゃんと仲がよろしいのですね?」
「ち、ちがっ!誤解だ!遊ぶ約束をしたら急に抱きつかれただけで!」
「え~そんな~カナトちゃんのいけずぅ~」
奏翔の言葉を聞いたランが口を尖らせながら奏翔の腕に頬ずりする。こんな状況じゃなければ雀の涙ほどは嬉しかったかもしれないが、今は火に油を注ぐだけである。というかわざとだろこの幼女!?
二人の絡みを見ているリリムの目はどんどん冷たくなっていく。もうホントに怖い。誰か助けてほしいと奏翔は切実に願ったが、残念なことに助けはこなかった。
「・・・わたしに言った言葉は嘘だったというわけですか?」
「違う!俺が愛しているのは君だけだ!!」
少しだけ悲しそうな表情に変わりそう聞いてくるリリムに対して、奏翔はこれは本気で不味いと思いおどおどするのをやめて真剣な表情で宣言する。
ぶっちゃけ「誤解だ」や「愛しているのは君だけ」というのは浮気した男の常套句のようなものなのだが、リリムは頬を染めて「あ、愛して・・・」と呟いている。チョロインは健在なようだ。
「カナトちゃんってリリムちゃんのことが好きなんですか?」
現状の空気などお構いなしに質問を投げかけてくるランに対しても真剣な表情のまま奏翔は答える。
「ああ、分かったらそろそろ離れてほしい。お願いだから。」
「リリムちゃんもカナトちゃんのことが好きなの?」
奏翔の懇願を一切無視し、リリムに問いかけるラン。
そしてそう質問されたリリムは「ふぇっ!?」と言って顔を真っ赤にさせる。
「い、いやそれはその・・・嫌いではないけど・・・」
「じゃあ好きでもないんだ?」
「い、いえその、わたしは・・・」
ランの追求に対し、どんどん顔が赤くなって俯いていくリリム。
その姿は大変可愛らしく、抱き締めたくなるほどだ。こんな状況じゃなければ。
「ふふっ。ごめんねリリムちゃん。ちょっとイジワルしちゃった。」
「・・・ふぇ?」
「その姿を見てたら分かるよ。リリムちゃんもカナトちゃんのことが大好きなのね~。」
その言葉を聞いたリリムは頭からボン!という音を立てながら煙をあげた。どうやらキャパオーバーしたようだ。
「あーあなーんだ。相思相愛なら私が入り込む余地はないなぁ。それじゃあお邪魔虫はこれで退散しますよ~。後は若い二人に任せましょう。」
お前が一番若く見えるだろう。というツッコミをぐっと堪えて部屋から立ち去っていくランを眺める奏翔。
と、ドアの前で不意に立ち止まり。ランは最後にこう言葉を残した。
「リリムちゃん。もしもリリムちゃんがいらなくなったら、カナトちゃんは私がもらうからね?」
バタン、と音を立てながらドアが閉まり部屋が静寂に包まれる。
とりあえず奏翔は今も顔を真っ赤にさせたまま「あうぅ・・・」といっているリリムを落ち着かせるべく、椅子を用意して声をかけるのであった。