魔王の抜け駆け、我もハーレムに入れてくれんかの?
その息のあったセリフに魔王は可愛らしく首を傾げた。
「ユーくんに許可なく触れたら、承知しないわよぉ?ふふふ」
「というか、彼には私という婚約者がいるんだからね?」
「あははぁ、アリサさん、私『達』ですよ?わざとですね?
そんな独占欲の強いあなたがユーに嫌われないといいのですが、、」
「えー?そんなつもりで行った訳じゃないけどねー、
でもあなたこそなんかヤンデレの素質があるというか胸と同じで愛が重めというかー」
「あはは、ぺったんよりかはマシだと思いますが」
「なんですって!?もっかいいいなさいよ!」
あ、れ?
雲行きがおかしくなってきたな、、。
「ちょっと二人共、、!」
そんな二人の並々ならぬ殺気に、魔王はどこ吹く風だ。
「ふむ、なるほど、先輩という立場を盾に威圧、、これが可愛がりというやつじゃな?
なるほど、貴様らのことはよーくわかった。
だが、それはおいといて、バフだけでなく、我はこういうこともできるぞい?」
「?」
魔王がまた何やらブツブツと呟き魔法を使うと
「っ!」
「な、なにぃ!?」
僕達三人に暗黒のエフェクトがかかり、自由に動けなくなる。
まるで重力が何百倍にもなって押さえつけられているようだった。
「これは、、」
「デバフですって!?」
魔王は邪悪ににやりと笑う。
「さて、アリサ、マリヤとやら、、
どうのこうの言っておったが、実力のほうではワシに若干の部があるようじゃな?」
「ちょっとー!私たちはともかく、ユーくんにまでぇ!」
「いや、これはあくまでデモンストレーションじゃ。わしの力を理解するには実際に受けてもらうほうがよいじゃろ?」
「だからって、こんなこといきなり、、」
「ふむ。まだまだその口ぶりでは、わしの力の恐ろしさがわからないようじゃの?
こうやって相手を押さえつけたりしている間、こんな風にもて遊ぶこともできふのじゃよ」
そういって魔王は僕に近づくと、
「ちゅっ♪」「!」
あろうことか僕にキスをしたのである。
「な、なななななにを、あんた、、な、に、を」
「ふ、不潔ですわぁ、、!ユーくんの許可も取らずに、、!」
唖然とする僕たちの前で魔王はこともなげに言った。
「ふふっ、いや、実は、ずっと貴様らと戦ってる間、次第にお前らが羨ましくなっての。
我もハーレムに入れてくれんか?」
そんなことを言ったのだ。




