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魔王が仲間になった!手を出さないこと!!


 わざとらしく大きなため息が背後でしたので振り返った。


「まったく、、貴様らは自重というものを知らないと見える、、。


 こんな老いぼれのために命をはるなんて、、自殺行為としか思えない。


 だが、だとしても、年長者としてほおって置くわけにはいかぬよ」


「え?それってどういう意味?」


「まだわからんか?しかたないのぉ」


 この魔王は自信満々に幼女の胸を張っていった。


「わしもついていくしかないようじゃの」


「えっ?なんだって、、?君が、、?」


 そう、魔王は確かにさっきまで死闘を繰り広げていた相手。


 その時ならば百人力であることは疑うことではないが、しかし今は明らかにひ弱そうな幼女。


 確かにアリサを多少凌ぐほどの魔力は感じるが、それでも比較的に大きく弱体化している。


「ふんっ、わしを誰だと思ってる?


 魔王さまじゃ。魔法の王と書いて魔王。


 エネルギー的には弱体化しているとはいえ、その扱いには自信がある。


 よって足手まといにはならん。


 だからついていく。


 文句はあるか?」


「いや、でも、、」


 大丈夫かのだろうか。そんな僕の疑問を代弁するかのようにアリサとマリヤは言った。


「大アリよ。あんた、そんなちびっこいなりで本当にやってけるの?遊びじゃないのよ?」


「そうよぉ?お子様には少し大変かもしれないのよぉ?悪いこと言わないからここで待っててぇ?」


 しかし魔王は、


「ふっふ、お子様扱いか。偉くなったものだな?

 いいか、我を誰だと思っておる?

 この威厳のある姿を見てみろ」


 そう言って腰に手を当てる。


 その姿は頼りに、、なるだろうか?普通に可愛いけどさ。


「でも、こう言っちゃなんだけど、とても弱そうに見えるよ?」


「そうよそうよ!」


「むぅ、いいだろう。そこまでいうのならば証拠を見せよう」


 そう言って、何かぶつぶつと呪文を呟くと、何やら僕達の体が光った。


 ぱぁあああ!


「これは、、!」


 僕達の体を薄い光が覆う。


 さっきまでとは感覚が明らかに異なった。


 分かる。スターテス、身体能力が極限まで引き上げられていた。


「すごい、、!」


「ふふーん。じゃろ?」


 これならこっちからお願いしたいくらいである。


 アリサは腕組みをして偉そうに言った。


「やるじゃん。こんなことがてきるなら、戦力として認めて上げてもいいわよ?」


「む?ほんとか!」


 幼女的な明るい顔になる魔王。その可愛さでもしかしたらアリサとマリヤの中も良くなるかもしれない。


 僕のそんな期待を、


「「ただし、、」」


 二人は、ぞっとする笑いで吹き飛ばした。


「「ユー(くん)に手を出さないこと!!」」

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