『ワラ』う創造主、最高の娯楽とやらを
魔王が何やら焦っている。だが、僕には分かる。
確かにこの創造主は僕がかなう相手じゃない。
だけど、話が分からないやつでもないはずだ。
魔王が懸念しているような性格ならば、剣をぬいた瞬間やられていただろう。
そして、今創造主は、貴様に何ができると僕に問うた。
そう、僕にできること。
それは、試練を前に恐れず進むことだ。
つまり、これは娯楽。
魔王と勇者の戦いが、世界を面白くするためというのならば、とことん楽しませてあげようじゃないか。
僕は、わざと悪い笑みをこぼして剣を突き付け言う。
「どうなんですか?創造主。
これでも魔王を開放してくれませんか?」
「、、、、」
創造主は、、
「ふふ」
『笑』った。
「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
「「!!!」」
初めて見せる感情。
それはまるで人のそれよりも、凄まじい感情の波だった。
オーラの圧が腹に響く。ただひとつ言えることは、僕の選択が間違えてなかったことだった。
なぜなら、ひとしきりその笑いが終わったあと、光の玉はこう答えたからだ。
「い い だ ろ う」
「!」
「ゆうしゃよ、きさまの言うとおり、この世界のしすてむを書き換え、
そこのまおうを、開放してやってもいい。」
「ほ、ほんとか?」
魔王は喜んだ。だが、創造主は、、
「ただし、そこまで言うのなら、私を楽しませろ。
貴様のやってきた闘争によってな」
「、、っ!」
やはり、バトルか。
いいだろう。全力を出すのみだ。
創造主は、光の玉から複雑な紋様、見たこともない魔法陣を出して、呪文を唱え始めた。
「二人共、来るよ!」
「はい!」「ええ!」
呪文とともに創造主は語りかけてくる。
「この世界は我の娯楽として作ったのだ。そう、我は外の世界など知らぬ。外のつながりを経ち、自身の中に世界を作りました。
この無形なる世界においてやることは遊ぶことのみ。
ならば見せてくれたまえ。求めるならば、見せてくれたまえ
最高の娯楽とやらを」
そして、
パカッ
『空間』が、『開』いた。




