勇敢なる勇者、どうなってもしらんぞ!?
いや、違う。それが普通なんだ。
彼女は長い間、一人で魔法を極めていた。
それは想像を絶する苦行だったにちがいない。
僕の冒険に比べれば、なんて偉大なことだろう。
彼女のほうが勇者にふさわしいほどだ。
だが、それ故に、魔王は自分が束縛されることに慣れすぎてしまったんだ。
だから、こんなに簡単にも今までの生活をすることを決意したのだろう。
でも、そんなの、楽しいわけがない。
目の前にそのためのピース、最も重要な鍵が転がっているというのに、ちょっとしたことで諦めるんだ。
そう、だったら、、教えてあげる。
これは僕が勇者だからではない。僕が僕だからこう言うんだ。
「創造主さん、すこしいいですか?」
「なんだ?」
真っすぐと光の玉を見て、僕は言った。
「魔王を開放してください」
「勇者ッ!?もういいと言ってるじゃろ!?」
魔王は驚いているが、しかし僕は引き下がるつもりはない。
「もし、魔王を開放しなければ、
僕はとことんあなたを説得するつもりですよ?」
僕は光の玉に近寄る。魔王が腕を掴んで引き留めようとする。
「やめろっ!それ以上っ!無頼者と切り捨てられるかもしれないぞっ!」
光の玉はなおも感情を顕にしない。
「ほう?せっとくとな?
どうやってだ?
貴様に何ができるというのだ?」
どうやって、か。
分かっている。僕にできることなど、ひとつしかない。
「剣で」
ちゃきっ
そう言い、僕は勇者の剣をぬいた。
「ほう?」
それに対し魔王はこの世の終わりかと言うように叫ぶ。
「勇者っ!なんてことを言うんじゃ?!」
「いいから黙ってて。これは僕が決めたことなんだ。
魔王、あなたを、救ってみせる!
例え君が嫌と言おうとね!」
「なっ、!」
そして、アリサとマリヤもいつもの僕達の定位置についた。
魔王は振り向いて二人に言う。
「貴様ら、、!貴様らからもなんかいってくれんか!?こいつ、、死ぬ気じゃよ!」
しかし、二人も、
「あーらら。ユーの悪い癖がでちゃったわね」
「しょうがないわぁ。ユーくんはそういう人なんだものど」
「だからかっこいいんだけどねっ!」
やっぱり、彼女たちはこんな強大な相手に対しても、僕に味方してくるようだ。
感謝してもしきれない。
「!どいつもこいつも、、付き合いきれん!
どうなってもしらんぞ!?」




