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7,最弱の敵、スライム
ぽよんぽよん。
「うわっ!?」
初めて村の外に出た僕のカルチャーショックといえば、エンカウントだった。
いきなり目の前にゼリー状の生き物、スライムが現れたのである。
村ではほとんど見なかった。現代から初めて見たモンスターである。
動物なんて、村にいてもちっちゃな虫とか野生動物とかだったが。
やはり村から少し出るといるのであるこんな不思議生物。
RPG をやっている時よく倒したモンスターではあるのだが、しかし実際目の当たりにするとさすがに迫力があった。
「ふええ、、」
僕はへっぴり腰になる。
だがしかしふと腰につけている勇者の剣が目についた。
「いや、そうだ!伝説の通りならスライムは最弱なんだ、それにこっちには伝説の武器まである!」
半信半疑ながらぼくはぷにぷにの弱いスライムを倒そうとする。
「せいっ!」
腰の引けた攻撃。
しかし、
ボヨン。
「うあー!」
弾き返された。