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創造主のこえ。そう、このせかいのためなのだ

「ッ、、!」


 そう、脳内に直接と言ったほうが適切な表現だろう。


 魔法陣の中に鎮座する光の球体。声が響くとともにその輝きは変動する。


 それはまさしく、人外の領域、世界の理の外にいる存在と言って納得するものだ。


「やばみを感じる、、なにこの声、、」


 光の玉は応える。


「わたくしは、このせかいを、つくり、そして、みつめるもの、、」

 

 やはり、聞き間違いではない。


 僕はこれまで勇者として、相手の実力、そして感情を見極める力は多少育っているつもりだ。


 だけどそれでも、その語りかける声の強さ、感情は全く読み取れなかった。


 魔王はゴクリとつばを飲んで言った。


「これこそが創造主の声、、!

 言わばこれはその者と電話しているようなもの、、!

 やったのじゃ!召喚は成功なのじゃ!」


「まさか本当に出てくるなんてな、、」


 光の玉がしばらく黙ってこちらを見つめている気がした。


 そして納得したかのように言う。


「なるほど、、


 我を、呼んだのは、まおう、か、、、


 そしてきさまは、ゆうしゃ、、


 ふむ、おかしい、、


 なぜきさまらはたたかわない?


 そうわたくしが、つくったはずなのに、、?」


 やはり。魔王の予想通りだった。


 魔王と勇者のシステムを作り出したのは創造主。


 今の発言でそれが確定した。


 魔王は叫んだ。


「い、いえ!大丈夫ですじゃ!


 今回の戦いはもう終わったのじゃ!」


「そうか、ならばなぜ私を呼んだ?」


「まずは、ひとつ教えてほしいのじゃ!


 どうしてあなた様はこんな魔王と勇者が殺し合うシステムをうかつくったのじゃ!?」


 創造主に特に感情のぶれはない。


 光の玉は点滅して応える


「それは、このせかいを、できるだけ『平和』にするため、、


 わたしのつくったこのいとおしい、せかいを、よごれた血でよごさないため、、


 そのげんいんである、負のエネルギーを、きさまらで消費してもらうことで、せかいはまわるのだ、、


 ゆうしゃは、るーぷごとに交代だが、まおうは、ずっとおなじ、、


 だから、まおう、これからもよろしくたのむぞ、」


「っ、、!」


 これも魔王が言ってたとおりだ。しかし彼女は目を見開いた。


 本人に言われるてショックなのだろう。


 そう、目的はあくまでこの不毛なサイクルから抜け出すこと。


 しかし目の前の圧倒的存在から続けろと言われたのである。


 しかも、世界の命運を背負っている重要なことなのだ。


 開放したいという気持ちは、やはりワガママなことなのだろうか、、。


 わなわなと震える彼女。


 小柄ながらも圧倒的存在感を放っていた魔王は、今だけ歳相応に見えるほどだ。


「やはり、我らのやってきたこと、その全ては、、」


「そう、このせかいのためなのだ」


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