創造主の召喚、異質な声
ハッキリ言って、なんかさっきまでのイメージとは全く別物すぎる。本当に魔王なのか?と思えた。
「信用できないわねぇ。あなた、力は使い果たしたんじゃなかったの?」
「なんだかこういうのもなんだけど、雰囲気がまるで正反対よ」
今の彼、いや彼女?のオーラはなにやら先程と比べて明るい。
憎悪や嫉妬ではなく、希望とかそういう感覚。
「うむ。負のエネルギーは貴様らのおかげで空っぽになったぞ。
そして負のエネルギーは混沌。ゆえに希望などの正のエネルギーも含まれているのだ。
そう、泥の中にも砂金が混じっているようにな。
だから今の我は正のエネルギーしかない」
「なるほどな。それでそんなふうに、、」
「左様じゃ。だからこそ今でも魔法が使える。
これで創造主を呼び出すということじゃ!
そしてわしを開放してもらう!
ま、わしの頼みを手伝ってくれたお礼と言っちゃなんだが、うりうり〜」
結構ある魔王の胸を押し付けられる。
幼女ならば別に問題ないんだろうが、これはどう反応すればいいんだろうか、、?
しかしそれを見てアリサマリヤは戦々恐々としている。
「!ま、まさかあなた、」
「ライバル出現!?」
殺気を放ち始めた二人に魔王は知らん顔をして口笛を吹き始めた。
「ちょっと、あんたもしかして狙ってるでしょ!?」
「横からかっさらおうたって、そうはいかないわぁ!」
「ふはふ、わしを倒した相手ぞ?
好きにならないわけがないだろう。それに楽しそうだったから混ざってもよいじゃろ?」
「「よくなーい!」」
なんというか、あまり仲がよくないようだった。
話が進まないので僕が助け舟を出す。
「それはそうと、魔王。創造主を呼び出すとかいうのはいつするんだ?」
「そ、そうよ!早くしなさい!」
「むむう、もうすこししたかったかもしれんな、まあよい。その為に我は貴様らに苦労させたのだからな。
さっそくはじめるぞ」
そういって魔王は自分から離れるようにいうと、何やらマナを纏い始めた。
「何このオーラ、、そして、見たこともない魔法陣。!」
「凄まじい圧力、やはりこんな見た目でも実力は本物というわけね」
魔王は、呪文とともに魔法陣を描いてゆく。儀式は滞りなく進行し、最後のフェイズに映るとき、突如光が大きくなった。
「いでよ、我が問に答えよ!」
そして、光が、凝縮し、次の瞬間、
「わ れ を よ ん だ の は き さ ま ら か ?」
異質な声が聞こえた。




