突然の魔王の女体化、困惑しかない
そして、一閃。ついに最後の残滓をひとつ残らず消し飛ばした。
「、、勝った?」「勝ったの?」
きょとんとするようにつぶやく後ろの二人。僕は振り返る。
「ああ、勝った、、!二人共よく頑張った!」
「ユーうううう!」「ユーくんんんんんんん!!」
二人は僕に抱きつく。苦しいがそれよりも喜びのほうが大きかった。
「ありがとう。でもごめん、、ここまで大変だとは思わなかった」
「何言ってんのよ!
そりゃ確かに今までで一番厳しい闘いだったけれども、
でも、嬉しかった!ユーのちからになれて!」
「うむうむ。なんて厚い愛じゃ」
「そうよぉ!私もユーくんの力になったでしょお?
ユーくんの大変は私とそこの女が分けてあげるからぁ!
それに、ユーくんがずっと私たちを守ってくれたからあ!」
「そうであるな。三人でよく頑張ったな。ほめてやろうぞ」
「皆、、!」
僕に密着する三人の体。
もし昔の僕なら、照れていたことだろう。
しかし、この戦いが僕を成長させた。
そう、この冒険は困難ではなく、宝物。かけがえのないものだったんだ。
「ユー!」
「ユーくん、、」
「ユーどの、、!」
僕はぎっと三人を抱き返し、、
ん?
何か違和感が、、?
三人は何も怪我などはない。だいじょ、、
いや、『三人』?
「ちょ、ちょっと待って?」
僕は一旦彼女たちを引き離すと、もう一度じっくりと見た。
アリサ、マリや、そして、、
「のじゃ!」
誰?
その幼女はほぼ全裸で、大事なところをなにか光の放つ帯で隠している。
はて?
「あなたは誰ですか?」
僕が、そいつに、聞くと、
「な、なんだ!?」
「なにあなた!?敵!?」
二人も驚く。ロリは自慢げに腕を組んで、
「ふふふ。わからないか?わしは魔王じゃよ」
「魔王!?」
とんでもないことを言った。
先ほどまで長い時間戦っていた怪物が?!
「いや。魔王というよりも魔王だったものじゃな。
おそらく、この世界のしすてむ上、時が来ればまたさっきのようになってしまう。
だが、それは何年も猶予がある。
その間に魔法で神を呼び出すために、このような姿で顕現したというわけじゃ」
自慢げに胸を張る。
何やら胸も結構あるが、ノーム的なやつなのだろうか、その儀式に必要なものなのだろう。
「なるほど、その姿でないとできない儀式なのですね」
「いや?別に力を一箇所に集めたならなんでもいいぞ?
ただ貴様が喜ぶかもと思ったのじゃが、どうじゃ?
ロリじゃぞ?ろりろりじゃぞー!」
「、、、、そ、そうですか」
そう言って足元にガシっと抱き着く。
さっきまで死闘を繰り広げていたのが、今ではこんな可愛らしい幼女になっている。
その事実に困惑しかない。




