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ユーの性質、ではさっそくいくぞ


「ユー、ひとつ聞かせて。

 仮にコイツが言ってることが本当として、見ず知らずの人ならともかく、魔王を助ける理由なんてあるの?」


「え?」


「そうよぉ。確かに魔法の極意は面白そうだけど、でもそれは嘘かもしれないんだよねぇ?

 騙して私達を倒そうとしているかもしれないわよぉ?」


「うーん、そうなんだけどさ、、」


 僕はそう、魔王の肩を持とうとしていた。


「多分、彼は本当のことを言っているよ。 

 魔王が求めているのは、勇者として魔王を倒すこと。


 騙そうとしているなら、もっとマシな嘘をつくはずでしょ?」


 そう、これが一番の理由。


 だが彼女たちはそれだけでは不満げだった。


「それだけ?」


「うん、、いや、一つだけ。


 人を、いや誰かを助けるのが勇者の使命でしょ?


 そう、前に本で読んだことがあるんだ」


 それを聞いた途端、


「ふふっ」


「あはは」


 急に笑いだした二人。


「な、なんだい?」


「いや、だってさ。ユーはいつも人を助ける優しい人なんだなって思ってさ」


「そうよぉ、それもその相手が魔王そのものだなんて、お人好しにもほどがあるわぁ」


「、、、、」


 確かにそうかもしれない。


「でも、そんなユーが好きなんだけどね」


「私もよぉ。まぁ、好きの量は私のほうが上だけどねぇ」


「むぅ!あんたはこんな時までいちいち、、」


「二人共、、!」


 僕は彼女たちのいつもどおりのやり取りに、安心感を覚えた。


「そうだね。きっと彼は嘘をついていない。

 だとしても、危険な賭けであることにはちがいない。


 それでも、ついてきてくれるかい?」


「当然よ!」「お供しますわぁ」


 魔王がそれを聞いて言う


「決まったようだな。礼を言う。彼が言ったとおり、これは危険な賭けだ。


 しかし、貴様らなら問題ないだろう。


 何せ、貴様ら三人は勇者における最重要要素である絆、仲間を思う力で勇者の力が強化されているからな。


 誇るがいい。その力は勇者だからではなく、貴様らだから成し遂げ得た力なのだ」


「えへへ。つまり、私の愛の力ってこと!?」


「うふふぅ、そう言われると、悪い気はしないわぁ」


「当たり前だよ。これまでどんな困難にも立ち向かって乗り越えてきたんだ。

 そう、僕らなら本気の魔王にだって勝てる!

 負のエネルギーなんて僕らの力で吹き飛ばそう!」


「頼もしい限りではないか。ではさっそくいくぞ」

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