魔王の攻撃、まるでそれがいるかのような言い方だ
いつもの僕が前に。そして彼女たち2人が後衛でサポートのいつものスタイル。
僕は慎重かつ大胆に魔王の切りかかった。この程度でまさかやられないとは思ったのだが、
「!?」
ブラックホールが真っ二つになって、もやがちりぢりになっていく。
「なんだやけにあっさりだな」
何か悪い嫌な予感がする。
「ユーくん!」「ユー!周囲に、、!」
その通りだった。
そのもやの残滓は周囲に広がっていき、その形を変化させて複数のシルエットになったのだ。
こいつらはそうそいつらは有象無象の異形の者たちである。
三人ともそれらに見覚えがあった。
スライム、エレメンタル、オオカミ、ゴブリン、オーク、オーガ、ゾンビ、スケルトン、モグラ。
僕達が苦戦して戦ってきたあらゆるモンスターたちである。
そいつらは僕らに一斉に襲いかかる。
僕は二人を守るように円形に移動しつつ切り刻んでゆく。
それは残像ができるほどであり完全に結界である。そしてその円の中心の二人も僕を援護して敵を駆逐したり、僕にバフをかけたいしてくれていた。
だが敵の数が多すぎる。まるで尽きる気配がない。
まるで湯水のように湧き出るモンスターたち。
そしてそれらは倒されると、空間に溶けてゆく。
「なんだこいつらは、、」
「大丈夫?!ユー!」「いつものモンスターとは少し違う感覚だけれどもぉ、、」
「大丈夫!」
しかし違和感を感じる。まるで手応えがないのだ。
弱い。弱すぎる。その上この感覚、、。まるで勇者の力に反応して溶けていくような、、。
「なんなんだこいつらは、、」
「ふふふ、実力は十分にあるようだな。期待できる」
「!」
空間に魔王の声が声が響く。僕らは息切れするほどでもない弱いモンスターを狩りながらその声を聞いた。
「このモンスターたちは、私の体の一部。
こいつらはこの世界にとって憎むべき敵。
そして、貴様の勇者の属性とは対を成す。
故にここまで来たらスキルなど関係ない。貴様のこれまでの勇者度合い、
そう希望こそが我を倒すことができる唯一の武器」
そうか、希望で倒せるということは、つまりこの魔王の正体は、、!
そう、悪意。
マイナスの概念そのもの。
「貴様は、、人々に絶望を与えるのかっ!」
「左用。だが、私は、この世界にとってなくてはならない存在なのだ」
悪意が、無くてはならない存在?
「何!?魔王は悪なる存在のはず!?この僕、勇者が倒すべき存在!」
「それは半分正解で半分不正解だ。
まず、我が倒されるべき存在というのはある意味正しいことだ。
だが、それはこの世界の法則に則って正しいと言っているに過ぎない。
しかし、その定められた法則自体が間違っているとしたら、、?
そう、それを定めた何者かが間違っていたとしたら、、!?」
「定められた、、?!」
それはまさしく、神、いや、正確には創造主というものがいるみたいな言い方だ。




