表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

68/85

魔王との対峙、僕たちは走り出した。

「よく来たな、勇者よ」


 声からして、そいつが普通でないことはすぐに分かった。


「我が魔王だ。

 さあ、剣を抜けこの時代の勇者よ。

 今再び実力を確かめてやろう」


 第一声 がそれだった。


 魔王の姿は僕の予想のしないものだった。


 それは人型ではなく、まるで禍々しさ凝縮したエネルギー体だった。


 しいていうなら、ブラックホールのような暗黒の光球。


 その周囲を暗黒のモヤのようなものが漂っている。


 そして僕らに告げたのだ。


 僕はあっけにとられていた。


  てっきり角の生えた禍々しい表情をした巨人をイメージしていたのだ。


  がしかし伝説の通りならば、この勇者の剣で倒すことができるはずなのだ。 いやむしろ勇者の剣でなくては切れないと思われた。


「ユーくん、、」「もしかしてこれ、、」


 異様な肌感覚。ゆえに二人も気がついたのだろう。

 勇者でなければまともに戦えないと。


「わかってる。

 あれは僕の力でしかダメージを与えられないものなのだろう」


 だが、二人は戦わなくても僕の力になる。


「君たちはそこで見ていてくれ。君たちの存在が僕を強くさせる、君たちの存在だけで僕は何倍も強くなれる。いてくれるだけで、、」

 

「そんなの嫌よ!」


「私たちも戦うわぁ!」


  二人とも強情だ。


 その言葉は嬉しかった。


 だが、事実魔王には僕しかダメージを与えられないようなのである。二人を無駄に危険に晒すわけにはいかないのだ。


「二人共、、嬉しいけど」


 だけどもその言葉と共に剣が何か光ったような気がした。


 そしてふと分かる。


「それなら、、」


 僕は両手を上げて彼女たちに触れる。


 僕は初めて使うにも関わらずスムーズに自然にそのスキルを発動できた。


 それは勇者のエンチャントである。


 僕のオーラが彼女たち2人に体の周りや武器を光らせた。


「なんとなくわかる。これで奴にダメージを与えることができるようになったはずさ!」


「すごい、、力が湧いてくる、、!」


「この力、存分に使いこなしてみせるわぁ!」


 僕たちが新しい力に目覚めているにもかかわらず、対する魔王は余裕の声でつぶやいた。


「さすが真の勇者。


 やはり このその程度のスキルくらい使えてもらわないと困る


 さあ、実力を見せてもらおうか」


 ブラックホールの魔王がこの世のものとは思えない声で言う。


「それはやってみなくちゃわからない!行くぞ!アリサ!マリヤ!」


「りょーかい!」


「がんばりますぅ!」


 早速僕は走り出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ