複製の守護者、マネッコマネッカ
「くけ。私は第二の番人、マネッコマネッカ。くけ。くけけけけ」
そいつはシルクハットに笑い顔をモチーフとした仮面をかぶっていた。その身長は前の敵よりも小柄ながらも、手がとても長い。そしてくけけけけ!と耳障りな声で笑ったのだ。
「おやおや、あなたたちはとても強いですねくけけ」
何やら馬鹿にしたような雰囲気で話すが、しかし、この敵には僕にとって何ら脅威度は感じなかった。
そう、ラスボス付近の敵にしては弱すぎるのである。僕達がそのことに奇妙に思っていると、
「ええ。わかっていますとも。あなたは強く、そしてあなた達に比べて私は弱い。つまりあなたたちは強いというわけです。
しかし、それがあなたたちの敗因ともなりうるのですよ」
そして言い終わるとともに、急に液状にその体を変質させ、分裂し始めたのだ。
「な、なんだぁ!?」
それらは3つの塊だった。そしてそれらは手足、顔を形作り、ある見覚えのある三人の姿を作り出したのである。
「これは、僕達!?」
「くけ」「くけけ」「くけけけ」
そう、僕達に瓜二つの三人組になったのである。そしてその顔は邪悪にニヤリと笑ったのだ。
そして、向かってくる。
「くけけけ!」
戦闘開始だ。
三人はそれぞれ同じ姿の相手の僕らを分断し、一対一でバトルした。
そして、すぐに気がつく。
目の前の僕のそっくりさんが無表情で、
「ライトニングエクスプロージョン、、」
全体攻撃!僕はたまらず回避したが、ライトニングエクスプロージョンは殲滅攻撃だ。距離をとっても多少のダメージは免れない。再生するものの、その間も剣を振り回して僕を翻弄する。
カキカキカキカキンカキンカキン!!
なんとか防御しているが、実力が同じなのだろう。消耗が激しい。
「気をつけて!こいつ、見た目だけでなく、スキルまで!」
「こっちもよ!」
ちらりと視界のはしで見ると、アリサの方は弾幕を放ちあい、マリヤは広範囲魔法同士で戦っている。
「くっ!それにこいつ、、」
戦闘が続くに連れ、僕たちはあることに気がついた。そう、こいつらは確かに実力は同等。しかし感情というものが一切ないのだ。
というのも、こいつらは自身の体がどうなってもいいというように突っ込んでくるのである。僕がフェイントのため、見え見えの強攻撃を繰り出したとき、
ザクッ!
「んな?!」
その攻撃を避けもせず、代わりにこちらにも一矢報いようと動くのである。おかげで何発もくらってしまった。
「ぐぬぬ」
再生はする。しかし全く疲れないというわけではないのだ。とりわけ再生するときは特にエネルギーを必要とするのである。さらに後にどれだけの敵が控えているかわからないのだ。
対して相手は、この戦闘ですべての力を使い切ってもよい。そしてこの捨て身。こちらが押されるのも無理はないことだった。
「そんな、卑怯よ!モンスターだからって、同じ実力でこっちができないことをやってくるだなんて!」
「このモンスター、痛覚がないのか、MPを限界まで使って、、」




