能力開放!まだ知らなくてもいいですわぁ!
そして、僕らはそのエルフに連れられて、アパートまで来た。
そこはもちろん僕達が与えた部屋である。このロリエルフ、僕達がいなければ住むところすら不定期だから当然だが、、
そして床に魔法陣を描いていく。
「指定の位置にそれぞれの素材を捧げるのだ」
すると、属性がバラバラの魔力に反応して光を放ち始める。
「勇者よ、その魔法陣の真ん中に立って剣を抜くのだ!」
上に乗った僕は光に包まれる。剣を抜くと、そこから暗黒の球体が抜け出てきた。
「よしっ!それが魔王の呪いの核なのだ!それを斬るのだ!」
「はい!」
言うとおりに斬り刻むと、あっさりとそれは消滅する。
「よし、儀式は終わりなのだ!
これで貴様の勇者の力は覚醒した。これで今までの比ではないくらい強くなるだろう!」
確かに、何やら晴れ晴れとした気分だった。
「ありがとうございます!」
「ふん。礼などいい。それよりも気になったのだが、最後にお金をくれないのだ?」
「えっ?」
「くれないのだ?」
うるうるな目で見つめられ、かつべたっとくっついてきて、体をスリスリし始めた。
「えっと、お世話になりましたし、今僕らが持ってるので良ければ、、」
僕らは討伐クエストを受けつつ、街にいない間はモンスターの肉などを食べたりもしているのだ。
溜め込むばかりでほとんど使う予定のないお金がある。
だからこそこの浪費エルフくらいなら養えるくらいた。
どうせ僕らが使い切れないのなら、お礼にあげてもいいだろう。
「おお!そうなのだ?!貴様いい男なのだ!!悪いようにせん!ついてこい!」
「えっと、、どこへ?」
「ん?いや魔王のところまでいくのだろう?
つまり生きるか死ぬかの戦い!
ならばそのまえに純潔を散らしておくべきではないか?!」
「え!?」「ちょっとお!?」
その言葉に過剰反応する二人。
じゅんけつ?ちらす?
僕は読書家だったが、前世も現世も子供時代しか生きていない。
そんな言葉が出てくる本を僕は知らなかった。
よく分からないが、ロリエルフがギュッとウデを掴んでくる。
何をしようとしているんだろう?
「気持ちよくしてやるから、な?」
「えっと?それはどういう?」
「こらー!!私が目の黒いうちはそんなことさせるわけないでしょー!?」
「そうですわよぉ!いくら勇者の力を覚醒させてくれたとはいえ、あまりにも下品ですわぁ!」
「ちぇっしょうがないのぉ。まあよい。人生は長いのじゃ。この二人に愛想を尽かしたら、魔王討伐後でもゆっくりな?」
そう言ってその若い外見からは似合わない大人の雰囲気を醸し出してくる。
「ユー!あんな人についていっちゃダメだからね?!若作りしてても中身はババアなんだから!」
「良くわからないが、あの人は何をしようとしていたんだい?」
「ユーくんはまだ知らなくても良いですわぁ!!」




