試行錯誤、こんなことをしても強くなれない
「ぐっ!なんて数のスカイワーム!」
スカイワーム強靭な鱗、さらに仲間を呼ぶからの突撃でかなわないことを悟り引き返す。
「また、勝てなかった、、」
「分かった。今度は2週間レベル上げしよう!そうすれば確実にかてるはず!」
「そうわよねぇ!」
そして、再び挑戦。
「ぐっ!陸タコ!こんな強いモンスターたったなんて!」
また一ヶ月レベル上げをして再挑戦。
「キングトレント!こんなに大きなやつかいたとは、、!」
そして今、三ヶ月特訓してもダメだった。
「どうしてなの、、?」
「今度こそ、と思ったのにぃ!」
そう、いくらレベルを上げても、この森を進むごとに、モンスターのレベルが飛躍的にアップするのだった。
そして、逆に僕達はレベアップの速度が遅くなっている気がする。
「どうしてなんだ、、?!これが有者のレベルアップの力の限界なのか、、?!」
「ユーは悪くないよ!
勇者の力に何か秘密が隠されているに違いないよ!」
「かも。しれない。」
そう、勇者である僕自身でさえその力を詳しく知っているわけではないのだ。
特に、うまく行っているときは、何か勇者の剣が反応している気がするのだが、しかし今はそれが徐々によわくなっている気がするのだ。
「この町に何か手がかりがあるかもしれない、、とりあえず武器とか色々なものを手当り次第に探してみようよ!」
「賛成ね。ここで立ち止まってもしょうがないもの。案外レベルアップ以外の方法が必要なのかもしれないわねぇ」
そして、それなら僕らは街の中で強くなる方法を探し始めたら。
そう、ここは森へ挑戦する者が集まる街でもあるのだ。
ここにすむ多くの魔人たちは、森に住むモンスターを倒すことを目標に日々過ごしているのである。
ゆえに、強くなるための知識、道具、組織については数多かった。
例えば武器屋では、
「うーん、いつもは剣だけだけど、とりあえず盾を持ってみようかなぁ」
「あっ!似合うじゃん!
私はこの爆弾矢とか使ってようかな
雷矢とどっちが似合うと思う?!」
「それよりも私の魔道士のローブは似合うかしらぁ?物理防御力は低いけど、各種耐性が段違いによぉ?」
「ちょっと!マリヤ!そんな下着みたいなやつ買って!
ユーが戦いに集中できなければどーするの!?」
などと、とりあえず買ってみて試したりしていたのであ?。
他にも、道場やら、図書館、ギルドなどと、表面上はいつも通りに会話している僕らだった。
しかし、内心は気がついていたのだ。
普通ならこういった工夫が、確かに強さに直結するのだろう。
だが勇者のレベルアップほど強くはならないのだ。
そう、今や森のモンスターをかろうじて倒してもレベルアップの恩恵は低くなっていたのである。
倒した後の、いつもの体の心地よい温かさが弱弱しくなっている気がしていたのだ。そのとき、僕は気がついていた。
勇者の剣が苦しんでいる。何かが引っかかっているのだ。
勇者の力の限界の原因となる何かを感じた。
故に、僕はモンスターを倒すことではなく、その不調の原因となる何かを探すために、こうして街中を調べていたのだ。
結果として、その努力は実を結ぶこととなる。
ある日のことである。
こんなことをしても強くなれないと。




