逃走!再び森に挑戦したのだが、、
しかし、ドレイクリーダーが突っ込んで来た時から変わったのだ。
「くっ!」
僕はその攻撃を剣で受け止める。だがあまりにも重いその攻撃に、弾かれてしまった。
「うわぁぁぁぁぁあ!!」
前衛の僕がやられてしまうとは情けなかった。
だが、今や後衛の二人も自衛の手段はいくらでもある。
「発動!」
マリヤが重力魔法でドレイクリーダーの動きを封じた。
「ぎゃるっ!?」
そしてその隙にアリサは追撃。動けなくなったところに魔力の矢を放つ。
だが、ドレイクリーダーはブレスを吐いて打ち返した。
「ぐっ!」
しかも、そのブレスは炎ではなく漆黒の煙。周囲に薄く広まると、アリサとマリヤは口を抑えた。
「げほっ!げほっ!」
「これは、毒煙!」
むろん、その程度でダメージを受けるほどそれは強くなかった。
だが、僕の仲間の集中力をかき乱し、さらに、子分ドレイクの様子が変化する。
「ぎゃおー!」「ぎゎおー!」
目が赤くなり、より凶暴化した。
「! まさか、、!」
そう、この毒煙のブレスには、相手にデバフ、そして味方をバフするものなのだ。
より行動が激しくなった子分、さらに、マリヤの重力魔法から解き放たれたドレイクリーダーまでもが二人に接近してきた。
「させないっ!」
二人は僕より基礎スターテスが低いのだ。今や下手な前衛よりも異常耐性が高い二人ではあるのだが、もろに毒煙の影響を受けて咳き込んでいる。
逆に勇者である僕はその毒煙を耐えられるようだった。ならば今は僕しか二人を守れないのである。
限界を超えてダウン直後、地面を蹴る。
弾丸のように二人に飛んでいくと、二人を両手でつかみ、さらに反対へ地面を蹴った。
それを見たドレイクたちはぼくらを追いかけてくる。
「けほっ!けほっ、ありがとうユー!危ないところだったわ、、なんてお礼をすればいいか、、」
「ええ。私もやられたかと思ったわぁ。ユーくんのおかげて命拾いした。お返しに何をしてあげようかしらぁ、」
「ちょっと二人とも!油断しないで!
まだやつらは来てるんだから!」
「!わかったわ!それじゃぁ、、!」
二人は背後に魔法や弓矢を放ち逃走劇に一役買ってくれた。
そのおかけでなんとか振り切れたようだった。
「やっぱりあの噂は伊達じゃなかったみたいだね、、」
「うん、でも、もしかしたらあのモンスターが特に強かっただけかもしれないし!」
「そうよぉ!たまたまですわぁ!
もう一度チャレンジすれば案外抜けられるかも、、」
そうかもしれない。でも念のため、慎重に慎重をかさねておきまいのだ。
「だけど、せめてその前に森の前の草原でレベル上げをしておきたいんだ」
「そうわよね、、ここまで猛スピードで来たから、レベルが見合わないのかもしれないわ」
そう、急がば回れという言葉もある。
それから僕達は一週間くらいクエストを兼ね狩りをしてレベル上げしつつ、再び森へと挑戦した。
のだが、、。




