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スクロールの秘密、よしよししてぇ?


 マリヤが手に持っているスクロールをひらひらさせる。それはよく見るとほんの少し少し焦げ付いているように見えた。


「え?でもスクロール魔法は紙が必要で、、」


「やってみるほうが早いわ。見ててちょうだい。起動!(エグゼクティブ!)」


「!」


 マリヤのスクロールから先程の雷魔法か放たれた。さすが素晴らしい威力。


 しかし驚くべきはそこではない。


「スクロールが、燃えない、、!?」 


 普通なら攻撃魔法の熱に引火して発動と同時に燃えるはずなのだ。


 それなのに、マリヤが持つそれは多少の焦げが増えただけである。


「うん、これは『消耗しない』スクロールなのぉ」


 その言葉に僕は驚いた。


「え!?消耗しないだって!?

 そんなものが作れるなら、それは世紀の発明じゃない!?

 本当に実現したのかい!?」


「ええ。でも作るのはそう難しくはなかったわ。

 前々から疑問に思っていたのよぉ。

 『なんで』スクロールは消耗するのかってぇ」


「え?だってスクロールってそういうものじゃ、、」


「でも、回復魔法や風魔法まで燃えるなんておかしくないぃ?」


「!」「確かにね」


 そう、引火して消える。という説明にも関わらず、火のでない魔法でも全ても得てなくなるのだ。


「そんなこと考えたこともなかった」


「それに魔法陣は魔法のプログラム的なもの。

 それなら同じ魔法陣に一時的に紙を保護する魔法もつけられるはずはずなのにぃ」


「言われてみれば、そのくらいはできそうなのに、、」


「私はこれをわざと燃やしている魔法陣にしているのだと推測するわ」


「え?なんでわざわざそんなことを?」


「きっとおそらく消耗品にしといたほうがスクロールの流通量も増えて経済的に都合がいいのよぉ。

 まあ、そのこと自体は悪くない発想だわ。使い勝手は悪くなるけど。

 でも、だったら作ればいい。そういうことよねぇ?」


「マリヤにそんなことができるだなんて、、」


「ふふふ、実は、ずっと街を追い出されてからも独学で魔法陣の研究だけはしていたのよ」


 マリヤは魔力の暴走で街を追い出された女の子だ。


 でも今はその危険な魔力を、使いこなしている。


「ふふふぅ。すごいでしょぉ?」


「うん、すごい!これなら旅もぐんと楽になるよ!頼りすぎになってしまうかもしれない!」


「ふふふう。だったらご褒美に、よしよししてぇ?」


「え?」


 よしよし?そんなんでいいの?

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