魔力切れ、でもまだ詠唱が、、
「えいっ!マジックアロー!」
アリサは前回やっと使用できた魔力の矢を、戦闘中にも使いこなしていた。
今は一日3発が限度だが、レベル上げにしたがい、後のもっとたくさん撃てるようになるだろう。
「いけっ!」
アリサが暴れクマのモンスターの急所を狙った。
だが、しかしこのモンスターは力も動体視力もよく、アリサの矢をナイフのように長い爪で弾き返した。
「私のマジックアローが!」
だが、すこしずつその爪は欠けている。
あとは僕の剣で攻撃していけば、いつかは破壊できるだろう。
「はぁ、はぁ、マジック、、!」
「アリサ!無理しちゃダメだ!魔力切れになって連戦になったらどうなるんだ?!」
「くっ!」
魔力切れは死には至らないものの、無理に使用することで体の不調となって現れる。
ここはセオリー通りにマリヤの魔法に任せるしかないだろう。
マリヤの場合はさすが魔法使いであり、あんなに強力な魔法を使いこなしても、冒険中一度も魔力切れを起こしたことはない。
聞いた話によれば魔法を使うことに慣れれば、自動で回復するというのだ。
ともかく、このような強敵にも、僕とアリサが足止めしていれば確実に勝てるのである。
問題はその時間がもう少しかかるということだが、、!
「くっ!」
その間にも暴れクマの猛攻は続く。
アリサの援護付きとはいえ、久々の強敵だ。
「うおおっ!」
僕はクマの爪を剣でガードするとともに押し返した。
パキッ!と爪が破壊される。だが、そのくらいで怯むモンスターでもなかった。
すかさず反対側の爪で返してくる。あわや間一髪のところで、、
「やめてっ!」
アリサの弓による弱点攻撃によりクマは攻撃を中断してガード。その隙に僕はバックステップで安全圏に退避。
「がうっ!」
「、、っ!」
だが、再びクマは向かってくる。その圧倒的力とスピードを押さえつけるのに精一杯だ。
アリサのことをありがたいと心の中で思いつつ、こんな危なげな戦闘を繰り返していたら見が持たない。
しかし、背後からマリヤの呪文が中断され、その声が聞こえた。
「しかたないわねっ!これはまだ練習のつもりたったんだけどおっ!ユーくん!引いて!」
「え!?でもまだ詠唱が、、」




