恋のライバル、高飛車な笑い
僕はいきなりのことに脳がオーバーヒートする。
そういえばマリヤもアリサと同じような反応を示していた、、。じゃあ本当に彼女も僕のことが、、。
固まる僕を尻目に、彼女たち二人はいつの間にか取っ組み合いの喧嘩になっている。
「ちょっと!今聞いてなかったの?!
私が告白していたんじゃない!横からかっさらうなんて女々しいわよ!」
「女々しくて結構よぉ!ユーくんを取られるくらいなら卑怯にでもなんてもなるぁ!」
「何よ偉そうに!それになに神聖な乙女の告白に立ち会ってたわけ!?空気読んで退席しなさいよ!信じられない!」
「そんなの、インモラルな格好でユーくんを誘惑していたあなたに言われたくないぃ!」
「それは騙されていただけなのよ!そんなことより私がいない間、本当にユーに変なことしてないでしょうね?!」
「その言葉、そのままあなたにお返ししますわよぉ!」
むむむむとにらめっこする二人。良かった。どうやら仲直りしていたみたいである。
なんだか、二人とも僕が好きということは、僕の中で当分受け止められそうにない。
そしてこの場は収まりそうもない。僕は言い争いを子守唄に今日のところは寝ることにしたのだ。
「くっくっく面白い」
テントの外で人知れず変な格好をした筋骨隆々の男がいた。
「私のかけた術を克服するなんてな。
いや、本当に面白いのは、説得して術を解いてしまった勇者の方だろうな」
そして、背中から羽を生やすと宙に浮く。
「私は魔王軍四天王がうちの一人インモキュバス 。
その力はくれてやる。
だが、アリサよ。俺はいつでもお前を受け入れるぞ?
せいぜいその力にとらわれぬようにな」
そしてはーっはっはっはと高飛車な笑い声でその場をあとにしたのである。
そして、その翌日のことだった。
アリサに変化がおとずれたのだ。




