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三人旅、機嫌が良くなれば良いんだけど



 僕らは今日から入った仲間、マリヤと、三人で道中を歩いていた。


 そして、服装も街で買ってきた魔法使いのようなローブに着替えたマリヤ。


 ちなみに三人旅ということで、皆でひとつのテントを使おうとでかいのを買おうとしたが、何故か二人は口ケンカしてみんなひとつずつ使うことになった。


 なんでも間違いが起こるといけないらしい。間違い?


 僕は前世も子供の時に死んだので、よく分からないが、二人は教えてくれないのだった。


 それはそうと、マリヤはパーティに入ったことが嬉しかったのか、話しかけてくるのだ。


「ねえねえあの花綺麗じゃない」


「うんそうだね」


「私とどっちが綺麗かなぁ?」


「綺麗?」


 人と花は比較するべき対象じゃないだろう。 マリアは綺麗というより可愛いまたはエロいと思うし。


 僕は正直に伝えようとした。


「色とりどりという意味ならあの花の方が、、うっ」


 その時彼女の周囲から何か不穏なオーラが感じ僕は前言撤回した。


「そんなの君が綺麗に決まっているじゃないか」


「本当ぉ?!ありがとうぅ!」


 何やら今度は機嫌が良くなった。


 これからは気をつけていくべきだな。


  彼女はと話すときは言葉の本来の意味よりニュアンスを掴んで行かないと不機嫌にさせてしまう。


 しかし、「むうぅ〜!」それとは対照的にアリサの表情が険しい。


「ふんっ!何やってんだか!馬鹿じゃないの!?」


 いきなり意味不明に怒る現象だ。


 これはます耳元こそこそをやった方がいいタイミングだろうか?


 僕は近づいてそうした。そして


「あの花より君の方が綺麗だよ」


「ッ!」


 と、一応直前まで話していた会話を言ってみる。


「結構言われてみると、、ヤバイ、、!良い、、!でもなんか良いように扱われてる感、、むぅ」


 言った直後は雰囲気が柔らかくなって何やらブツブツと呟いたが、しかし、きっとなって再び睨めつける。


「ふんっ!何よ!マリアに言ったことを言われても嬉しくなんかないわよ!」


 どういうことなんだろう?


 アリサのほうは褒められるのが苦手なのかな?


 そういう女の子もいるのだろうか。だったらどうすればいいだろう。


 少し考えてみたが何も思い浮かばない。 だから直接聞いてみることにした。


「じゃあ何て言ってもらいたいの?」


 アリサは何やらジト目でこちらを見ている。


 しかし「はぁ」とため息をついて両指をチョンチョンさせながら赤面させチラチラ目を逸らしつつ言ったのだ。


「マリアより綺麗って言って?」


「えっ?」


「マリヤよーりーも!私のほうがきーれーい!」


 そんな仲間を貶めることを言っていいのだろうか。


 これじゃまるでマリヤが綺麗じゃないみたいな言いかただろう。


「うーん。それはマリヤに対して失礼じゃないかい?」


「じゃあいいよっ!」


 ありさは頬を膨らませて、


「あんたたち二人でイチャつけばいいじゃない!私はお邪魔なんでしょう?!」


「そ、そんなことないよ!」


「だったら、、マリヤよりアリサが綺麗、可愛い、好きって言って?

 それからマリヤは別に好きじゃないって、、」


 それは、流石に言い過ぎではないだろうか、僕はたしなめるように言った。


「いいけど、、アリサがそう言われたらどう思う?」


「そ、それは、、」


「同じ仲間なのに、そこまでいうことないんじゃないかな?」


 アリサは目を見開いて、しょぼんと気を落とした。


「分かったわよ、、私が悪かったわ、、」


 よかった。しかしそれからその日はほとんど口数の少なくなったアリサ。


 少し悪いかなと思ってしまう。


 でも、マリヤもアリサも大切なパーティメンバー、


 だから、僕は彼女たち二人を貶めることは言いたくない。ママにも女の子は大事にしなさいって言われてるしね。


「ふふふ♪」


 彼女と対照的にマリヤは上機嫌だった。


 アリサもこんな風に機嫌が良くなればいいんだけど、、。


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