角なし魔族、誰もモデルになってくれないのです
「え?そのくらいなら全然、、」
と、了承しようとした僕と彼女を遮るようにアリサが中にはいって、
「ダメよダメ!私たちには魔王を倒すという氏名があるのよ!早く行かないと魔王が世界を支配するかも!」
何やらアリサは反対のようだ。しかし僕はこう言い返す。
「でもさっき角自慢コンテスト見たじゃん」
「うっ」
「別に急ぐ旅でもないし、バトル時以外は余裕持っていこう?」
「、、うぅ」
「これも何かの縁だし、少しくらいいいじゃん」
「もぉ、、ユーがそういうなら、仕方ないわねっ!」
それに顔を輝かした絵描きの彼女は
「ありがとうございますぅ!私はマリヤといいますぅ!」
「マリヤだね。よろしく。
僕はユー、そして彼女はアリサ」
「ふんっ」
「ユーさんとアリサさんですねぇ!ありがとうございますぅ!」
「ところでなんでマリヤは僕達の種族を聞いたの?」
「そ。それは、、」
目に見えてマリヤが動揺する。
「もしかして魔人を描くことができない理由でもあるの?」
「その、言いにくいことなんですけど、実は、、」
彼女、マリヤは自らの生い立ちを話し始めた。
魔人は皆角を持ち、魔法を得意とする。それは、角を杖のかわりにすることで、魔力をコントロールできるからだ。
だが、魔人の中でもまれに角がない個体がいるのである。それは人と魔人の混血だ。
そしてアリサは角のないにも関わらず魔力がとても高いのだ。
ゆえに、燃料が膨大にもかかわらず、コントロール力が優れていない。人族で言う魔力をコントロールする杖も、魔人の街には存在すらしていなかったのだ。
そして、ある日のこと、いつものように魔法学校で攻撃魔法を訓練している途中、暴発してしまったのである。
それにより、建物を数個破壊したこととから、マリヤは街を追い出されたのである。
そしてここに何年も前から住んでいると言うのだ、
「魔法の道は諦めました。
だから魔法の次に好きな絵の練習をしているのですぅ」
「なるほど。でもなんでわざわざ私達をモデルにしたいのよ」
「それは私は危険人物として知られていますから、誰もモデルになってくれないのですぅ」
「なるほどね」




