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11,初めての仲間!

「それにしても助かったわ。


 ここら辺はスライムがしか出ないから獣を狩ることができなくて、、。


 危うく飢え死にするところだったわ。」


「いいんだよ困った時はお互い様さ」


「でも悪いわね。全部食べちゃって」


 僕の親が作った非常食のおにぎりは結構な数あったのだが、この女の子に半分以上食べられたのだ。


 だがここで怒られるほど僕は気が強くない。


 それにこの人が助かったわけだしよかった。


「いいよいいよ。ところでなんでこんなところに?」


「私は家出してきたのよ。


 あんなエルフの伝統だのなんだのみたいな辺鄙なところ、この美少女の私には似合わないわ。


 私は心躍る冒険がしたいのよ。あなたもそうでしょ?」


 僕は家でというよりどちらかと言うと追い出された方なのだが。


「いや、ぼくは勇者なんだ。


 だから 魔王を倒す旅に出ないといけなくて、、 あっ」


 ってしまった。勇者であることはおおっぴらにしてはいけないことを忘れていたのだ。


 けど、 彼女の反応は急に変わった。


 目を輝かせ突然大声で叫ぶ。


「まじ!?勇者!?魔王討伐!?伝説の!?カッコいいじゃん!

 私は昔から冒険がしたかったの!仲間にして!」


 女の子はずいっと近づいてくる。村にも女の子はいたが、こんなことは初めての経験だ。


「ひえっ!、、」


 僕はずいずい来られるのが慣れてないからびくっとなったが、しかしこれは嬉しいイベントだ。


 勇者の伝説には、道中仲間になる話もある。


 これから不安な旅において心強く、戦力にもなるし何よりかわいい。ここで断る理由はない。


 しどもろどろながらも僕は肯定した、


「い、いいよ」


「やった!やった!」


 女の子ぴょんぴょんと飛び跳ねた。かわいい。


「あっ、私はアリサ、あなたは?」


「僕はユー」


 こうしてアリサが仲間になった。



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