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10,行き倒れ少女アリサ



 そのまま僕は草原をスライムを倒しつつ歩いていった。


 初めて村を出て不安だったが、一人でもやっていける自信がついたようだった。


「ん?あれは、、」


 スライムを見逃さないように周囲を 見渡しながら歩いていた時のことである。


 レベルアップで視力もかなり強化されており、遠くまで見渡せるようになっていた。


 だから気づけたのだろうか。


 視界の端になにやら異物があった。新手のモンスターかと思ったが、よく見ると人である。そう、誰かが倒れていたのだ。


 僕は駆け寄る。


「大丈夫ですか?」


 それはなにやら民族的かつ動きやすそうな実用的な衣装の女の子だった。そして弓を背負っている。


 動きやすさ重視のためか、太ももが大きく露出しているのを見ないようにしながら、生きているか急いで確認した。


「 よかった。呼吸はしているようだね、、しかし 」


 僕はつい見とれてしまう。


 クール系の美人である。


 そんなかっこよさ気、クールなな女の子から、


 ぐー。


 何やら腹の音とつぶやき声がした。


「誰、、?たべものちょうだい、、おなかすいた、、」


 気のぬける音だった。 クール型なのに、気が弱っているような声。


「だったら、これ、、」


 ぼくは急いで出発前に買い込んだ非常食をあたえる。


「、、っ!」


 すると美少女はそれを奪い取るようにがつがつと食べ始めた。クールな美少女だというのにそれはギャップである。


 食べ終わった後彼女はすまし顔で服を整え始めた。


「ごちそうさまでした。中々のお手前でしたわ」


 お上品に手を合わせてニッコリする。


 まあ今更取り繕ってもという気はするが。



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