9,レベルアップおめ!
「!!なんだ!?これは、、?」
まさか、何かの病原菌を持っていたのか!?と少しだけ不安になる。
しかしそれにしては心地よいような感覚。
そしてそれも数秒のことで、次第に収まる。さらに気がついた。
「、、?」
僕は何かの感覚が違ってきた気がしている。ぐーぱーぐーぱーしたり、軽くジャンプしたりした。
なんか強くなった気がする。まるで生まれ変わったような気分だ。
試しに素振りをしてみるが、先程より剣が振りやすくなっているというか、手に馴染んでいる気がした。
「まさか伝説の通りレベルアップ、、、本当だったとは」
そしてまた歩いて、現れたスライムに斬りかかる。
「せいっ!、、せいっ!」
再びくりかえしの作業だが、先程までよりもかなりダメージの量が違った。体感でさっきよりも3分の2くらいの時間で済んだ。
倒すごとに僕は体が温まるのを感じ、そして強くなっていった。
「なんだこれ、、?楽しい、、!」
それからずっとスライムを倒していった。倒せば倒す程力が増していくのを感じる。
そしてついに、
「とりゃ!」
その日のうちに一撃で倒せるようになった。さっきまでダメージを与えることもできなかったというのに。それに剣を振るときも前よりだいぶ楽になった。僕は確信する。
「これが、勇者の、レベルアップの力、、!」
これなら魔王を倒せるかもしれない。
「よしっ!がんばるぞ!」