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予備自衛官が戦争に駆り出される惨状(没)  作者: Re:Ru
第1章 始まり
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第2話 〝電話の呼び出し〟

まだまだ、序章ですが読んでくれると嬉しいです。

 スマートフォンは鳴っていた。体感時間はとても長かったが、相手は懲りずに受話器を手に取っている。

 今、僕は窮地に立たされている。防衛省から、召集(しょうしゅう)の電話が掛かってきたのである。

 人より愛国心があるのは、僕の数少ない長所なのだが…

 やはり、準備というものは大事なのだな。その事を僕は、実感させられた。まあ、遅かれ早かれ電話は取らなくてはいけないだろう。勇気を振り絞り、応答した。


「はい、もしもし。」

「あ、もしもし。(わたくし)、東京地方協力本部の佐久間(さくま)二等空佐(にとうくうさ)と申します。」


スマートフォンからは、若い女性の声がした。


「今回、お電話をしたのはですね。予備自衛官召集の件でして。既に、陸上(りくじょう)自衛隊(じえいたい)練馬駐屯地(ねりまちゅうとんち)普通科連隊(ふつうかれんたい)三宿駐屯地(みしゅくちゅうとんち)警務隊(けいむたい)即応(そくおう)予備自衛官が交通整備(こうつうせいび)や地元住民の鎮圧(ちんあつ)(おこな)っていますが、やはり人員不足でして。宇都宮(うつのみや)駐屯地(ちゅうとんち)中央即応(ちゅうおうそくおう)連隊(れんたい)が到着するまでの約二時間で良いので、活動してくれませんか?」


散々(さんざん)、断られてきたのか佐久間二佐(にさ)の声からは疲労がみえた。僕は意外と、困ってる人を見捨てると心が痛む人間だ。そんな僕の答えはもちろん…


「分かりました。何処に向かえばいいですか?」


YESだ。


「え?!ありがとうございます!」


僕の返答を聞いた途端(とたん)に、佐久間二佐は礼を言った。その声からは、喜びと達成感が感じられた。


「あ、集合場所ですが、装備を整えるために三宿駐屯地に向かってください。そのあとは、現地の指示にしたがい行動をお願いします。」


「分かりました。では、失礼します。」


僕は電話を切った。

読んでくれてありがとうございます!

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