~整理番号の札~
どうも、コトネです!今回は秋さん!って思って書いたんですけど、今まで出させていただいた方が大集合する予感…(*Φ∀Φ)
では、お楽しみください♪
今日は休日。季節は、通りの木々が赤や黄色に染まり、ひらひらと落ちつつあり、一雨あったあとは、色鮮やかな道ができる時分である。
そんな日に、私がいるここは、テイクアウトも店内で食べれもする、ショコラパン屋さんである。
このごろは、テイクアウトを「テイクオフ」と間違える人がいるらしく、笑いの種となっているらしい。しかし、私はそれを、「あ〜、注文するのが、飛行機に乗って国外逃亡を図りたいくらいに恥ずかしいので、早くちょうだい!」の意だと解釈したい。いや、本当にこの意で使っている人は私以外いないだろうが…。かく言う私は、しっかり「テイクアウト」と言う。さて、脱線してしまった。話を戻そう。
今日も私こと、秋は、いつもと変わらず同じメニューを頼み、そしていつもと変わらず同じ席についた。しかし、今日はいつもと違うところがある。私が受け取ったのは料理ではなかった。受け取ったのは、整理番号の札だった。今日は調理や料理の提供に時間がかかるらしい、とアルバイトの女の子から整理番号の札を受け取った。…今日はいつもより混んでいるのだろうか。いつもはこの札を預からずにすぐ料理が提供され、それとともに席に着くのだが…。
そうだ、私のいつもの席…
は運良く空いていて、いつものように私を待っていた。
整理番号の札をテーブルに置き、私は店内を見回した。整理番号の札を渡すまで、私の注文の担当をしてくれたのは、あのアルバイトの女の子だった。確か、ゆみって名札に書いてあったかな。今年から大学生になったらしく、まだ女子高生だった面影が残っていて、どこかあどけなく、可愛らしい。それにこの混みよう、慌てたりパニックになったりするのは仕方のないことだ。時間はかかっているが、一生懸命取り組んでいる姿に、異性同性関わらずとても好ましく思うだろう。
「次にお待ちのお客様、お待たせしました!どうぞ!」
そして、このハキハキさと、にっこりと満面の笑みで対応してくれるため、もう待っていることも苦にならない。このお店はいいアルバイトを雇ったものだ。
「私はアールグレイのMとスコーンで。えるしーはどうする?」
「ええっ?!もう決めたの、エビやん!わたしまだーっ!」
「でも、順番回ってくるまでいっぱい時間あったじゃない。」
次のお客様は、女子高生2人組だった。どちらも人目を引くような美しさがあるが、片方は可愛い系、もう1人は綺麗系、と言ったところだ。そして、その可愛い系の、きっちり注文を終えた方はエビやん、綺麗系のまだ注文が決まっていない方はえるしーと言うらしい。
「ええっ?!そ、そうだけどさ、ええぇぇ。どれも美味しそうで決めらんないよ…。」
「よしよし、えるしー。」
「ううっ、エビやん。分かってくれる?この気持ち。」
「うん、分かる。早く決めて。」
「ぐはっ!こ、これがエビやんの飴とムチ!」
こんな小劇場を見せられた中でも、ゆみさんは2人の会話を楽しみながら、笑顔でニコニコと注文を待っていた。
「うーん…これ!」
「遅いわ!(っ・д・)≡⊃)3゜)∵」
「( ゜∀゜):∵グハッ!!」
「ご注文ありがとうございました!料理の提供にお時間頂いてしまうので、この整理番号の札をお持ちになってテーブル席でお待ちください!」
ここまでで、約5分。一番長い対応ではないだろうか…。
「次のお客様どうぞ!」
次に待っていたのは、また女子高生2人組だった。しかし、さっきのえるしーやエビやんとはまた違ったタイプの、これまた相性が良さそうな2人組だった。どうぞ、と促したのだが、ゆみさんはお待ちくださいと言って、姿を消してしまった。
それにしても、私のチョココロネ…あ、来た来た!
「失礼します!お待たせしました。チョココロネとブレンドコーヒーでございます。チョココロネは、ご注文いただいたとおり、温めましたので、お熱いです。お気をつけください。コーヒーは無料でおかわり自由となっていますので、ぜひご利用ください!」
そう言って丁寧にお辞儀をしたあと、ゆみさんは次に待っているお客様の対応に向かった。ゆみさんは、大学生になりたてと聞いてたけれど、こんなにしっかりとした、しかも未成年の子がいるのろうか。とても丁寧で、しっかりと対応している。店員の鑑だなぁ、本当に。
そして、私は運ばれてきたものに目を向ける。
おお、美味しそうだ…。ほんのり焼き目が付いたチョココロネなんて、あまり見ないが、ここではそうして食べるととても抜群なのだ。そして、コーヒーも、いい香りが湯気とともに立ちのぼって、私を包み込む。もう、食べる前から幸せな気持ちになる。そして、店内に流れる落ち着いたクラシックが、またリラックス効果を高めている。
まずは、コーヒーをひとくち…。
ああ、至福の1杯。
そして、チョココロネ。ん。美味しい!
こうして、料理(?)に舌鼓を打った私の耳に、注文中の女子高生の声が入ってきた。
「だから、私が2人分を一気に頼むから、あとで8割分のお金をもらう、でいい?」
「よくない!」
…。また、小劇場が始まりそうだ。私は注文カウンターの方に視線を向けた。
読んでいただき、ありがとうございます!
短編ではなかったですね…すみません!
今回は、これを長編…もしくは、今後のホウチ関係のお話のシリーズで書いていこうかと考えています!なので、いきなり脈絡もないお話が入るとは思いますが、ご了承ください♪
では、感想等お待ちしてます(人´∀`*)