表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7日後  作者: 川﨑諒
1/1

生きる

俺たちの日常は、唐突に奪われた。

そう、なんの前触れもなく。

俺たちの高校は、戦場と化した。


朝6:30分出来立ての目玉焼きを食べる。それを20秒ですませる。そして歯を磨き、制服を着て6:40分のバスに備える。気持ちいい春の風。心地よい鳥の鳴き声。いつもの春の日常だ。

「おはよー武!今日も楽しくイコーゼ!」

こいつは、親友のカズ。不器用だが頼りになる。

「おはよう!!カズくん、武くん!!」

このうっとうしいのがクラス委員の鉄くん。運動神経抜群。頭脳抜群。みんなからも信頼されている。

「キーンコーンカーンコーン」

チャイムが鳴る。

「急ごう武!始まるぞ!」

一時限目は国語。

「ここの問題カズくんやってください。」

「うわー!くそ!」

いつもの授業。いつもの反応。それぞれがそれぞれの日常を過ごし一日が終わる。

はずだった。

「どおおぉぉぉおおん!!!!!」

物凄い衝撃と音が俺たちを襲った。一瞬全員が宙に浮いた。何人かは転げ落ちている。

そして一人の女子が外を見て叫んだ。瞬時に全員が外を見る。目に入ったのは信じられない光景だった。黒く、牙はむき出し、頭は長いこの世のものとは思えない姿だった。クラスが混乱になる中一つの放送が鳴った。

「これより、全国一斉高校生強化プロジェクトを開始します。制限時間は、一週間。その動物を殺さないとこの学校全員死にます。武器は、心の中にあります。頑張りましょう。」

訳が分からなかった。

「ドッキリだろ!ハハハハハ笑えるわー!!あれ作りものだろ!みてきてやるよ!」

一人の男子がそいつに近ずく。全員固唾を飲んで見守る。

「やっぱりドッキリだわー!びびったぁ!」

俺たちは安心した。しかし一瞬で変わった。

「パァーン!!」

嫌な音とともに男子生徒の首が飛んだ。ゴロンと俺たちのクラスにその首は転がった。

「うわぁぁぁぁぁ!!!!!!」

「逃げろぉ!!!」

クラスが一瞬で恐怖に変わった。とにかく逃げよう。急がないと死ぬ。少し遅れて廊下に出るとそこは、血の海だった。20人以上死んでいた。

「うわぁぁぁぁぁ!!!!!!」」

とにかく怖かった。冷静じゃなかった。死にたくないと思うことしかできなかった。

「落ち着け!!!武!!!」

我に帰った。声をかけたのはカズだった。

「あいつはここには、いない!冷静になれ!!!」

ふかくにもカズに言われるとは。そうだ。カズと生きる最短の道を探そう。地下。そうだ!地下のシェルターに行こう!

「カズ、シェルターに行こう!」

「わかった!」

俺たちは全力で走って、やっとつき身を隠すことができた。すると放送が流れた。

「なお、1日の時間は午前6時〜午後10時までとします。」

カズが動揺している。俺も怖いのだ。

「武!まだ9時だぞ!」

「とりあえず1日目は、大丈夫だ。ここの場所は、俺しか知らない。作りかけをたまたま見つけたんだ」

何時間経っただろう。ふと携帯を見る。午後9:50分残り時間10分。外では何人死んだだろう。

「1日目は大丈夫だ。ふぅぅー」

安心にしたっていた。まだ死んでいない。生きているんだ。家族が心配だ。帰りたい。明日からまた始まる。絶対生きる。2人で固く誓い。ねむりについた。


~1日目終了~


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ