第5話
私はクリックしてみた。
・・・・。あれ?
私が開いたのはごく普通の会社のページだった。だよね。そんな簡単に見つけられるわけないよね。
何か怪しい場所がないか隅々までチェックしたが、なかった。私が、左上の戻るボタンをクリックしようとしたその時、いきなりパソコンの画面が真っ黒になった。そして、何か文字が・・・。
ようこそ!SIBのHPへ
あなたは、9月23日日に生まれたSGに招待された方ですか?
はい ・ いいえ
ビックリした~。
私は、 はい を選択した。
お名前をどうぞ。
私は、 佐藤宇美 と打った。
読み込み中・・・・・。
顔を読み込みます!カメラを見てください。
顔認証!すっごいなー。かなり本格的じゃん!
そして、華やかな、しかしどこか恐怖を覚えるような音楽が鳴り響く。
画面が切り替わり、
ようこそ 佐藤宇美さん あなたは、285番目の来訪者です!
偶然か?私の高校受験のときの受験番号ではないか!
でも、こんなにも来訪してる人いるんだ~!
さっそくですが、あなたはこのゲームに参加するつもりですか?
はい ・ いいえ ・まだ決めてない
私は、 まだ決めていない をクリックした。
画面が切り替わり、
まだ悩んでいるあなたにこのゲームについて、少し説明しておきましょう。
という文字が浮かび上がる。次を読もうとしたとき、私の携帯がなった。
ん?愛から電話?滅多に電話しない愛。どーしたんだろー?
おそるおそる私はケータイを開いた。